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ブラック・ミラー 3-3【秘密】のネタバレと感想

1話完結のSFオムニバス作品「ブラックミラー」。今作のテーマは、誰もが抱えるであろう人には絶対に言えない「秘密」です。

以下、ネタバレになりますのでご注意ください。

目次

ブラック・ミラー 3-3【秘密】

脅迫

飲食店のアルバイトをしているケニーは、小さな子供にも親切な優しい心を持つ少年。

ある日妹がケニーのPCを勝手に持ち出すがケニーは取り返し、特に気に止めることも無く、いつものようにPCの画面を見ながら自慰行為を始める。

手を洗って戻ったケニーがPCを開くと、「今のを見ていたぞ」というメールと共に、ケニーが自慰行為をしている映像が送られてくる。「携帯番号を教えなければみんなにばらす」と脅され、ケニーは怯えながらも自分の携帯番号を送ってしまう

仲間

次の日ケニーがバイトへ行くと「45分以内に指定の場所へ行かなければ動画を流出する」とメールが送られ、ケニーはバイトを抜け出し大急ぎで指定された建物の屋上へ向かう。

ケニーが着くと、バイクに乗った男がやって来て、ケニーに白い箱を渡し、さらにケニーの姿を写真に撮る。その男もケニーと同じ、弱みを握られた人間のようだった。

次はその箱を指定の場所まで届けろと指示が出される。ケニーが恐る恐る箱を開けると、中身は「愛してる」と書かれたケーキだった。

指定されたホテルの部屋までケーキを届けると、部屋の中からはヘクターという中年男性が出てきた。彼に促されるまま部屋に入り、携帯の画面を見せながら見知らぬ連中に脅されていることを打ち明ける。

するとヘクターの元にもケニーと同様の脅迫文が送られてくる。今度の指示は、2人である場所にケーキを持っていけという。

2人は指定された車に乗り、指定場所へ向かう。道中、男性は娼婦との不倫の証拠を握られていることを、ケニーは自慰行為の映像を握られていることを互いに打ち明ける。

すると車がガス欠になり、2人は渋々スタンドに寄る羽目になる。するとスタンドでヘクターの知り合いの女性に会い、駅まで車で乗せていってくれと頼まれる。

メッセージに怯えながらも2人は何とか女性を送り、指定の場所である銀行へたどり着く。次のメッセージは「ケーキを見ろ」だった。

ヘクターがケーキの中を探ると、袋に入れられた帽子、サングラス、そして銃が入っていた。そして次のメッセージは「運転手か強盗犯か5分以内に決めろ」。ケニーが運転出来ないことを理由に、ヘクターはケニーに強盗役をやるよう、半ば強制的に説得する。

ケニーは意を決して銀行へ向かい、失禁しながらも受付の女性に銃を突きつけ、強盗をする。サイレンの音に怯えながらも、2人は次の指定場所へ向かう。

指定の場所に着くと、ヘクターの元へは「車を処分しろ」、そしてケニーの元へは「金を指定の場所まで届けろ」とメッセージが。別れ際、ヘクターは「元気でやれよ」とケニーに告げ、2人は握手を交わして別れる。

“戦え”

ケニーが指定の場所にたどり着くと、見知らぬ男が待ち構えていた。ケニーの姿を見るなりドローンを飛ばし、「賞金は持ってきたか?」と問いかける。

俺たちはここで戦い、勝った方が賞金を受け取る」と男が説明した。彼もまた、ケニー同様弱みを握られている1人だった。

「僕はただ、写真を見ただけなんだ」と訴えるケニーに、男は「小さな女の子の写真だろ?俺もそうだ」と答える。

“相手が死ぬまで戦え”というメッセージを合図に、男はケニーに襲いかかろうとするが、ケニーは持っていた銃を自分の喉元に突きつける。しかし銃は偽物で、男は丸腰のケニーに襲いかかっていくのだった

ヘクターが自宅へ戻ると、まるで嘲笑っているかような顔のイラストが送られてきた。そして妻の寝室へ向かうと、全てを知った妻が涙を流しながら待ち構えていた。

顔中血まみれのまま自宅への道を辿るケニーの元には、彼の母親からの電話が。「ケニー何をしたの。子供ってどういうこと!?あなたの妹とその友達が全員、あなたの動画を見たのよ!」と…。

ケニーの元へも例のイラストが送られてくる。そしてケニーが多数のパトカーに囲まれるシーンでこの物語は終了する

感想

前話「ランク社会」とは打って変わって、終始ずーんと重苦しい雰囲気が続くような作品でした。

なんと言ってもケニーの本性がわかった時の衝撃がはんぱない。

最初の印象は小さな子供にも優しいバイトの兄ちゃん。好印象だし、何も知らなければチップ多めにあげたくなっちゃうような優しいバイト君だ。

ところがどっこい、最後の最後で実は彼は小さな子供の写真を見ながらコトに及んでいたことが発覚する…。まさかの小児性愛者だったというオチ。

作中ではあくまで「子供の写真を見ていた」という表現しか出てこなかったけど、ケニーはやはり児童〇ルノを見ていたんだろうか?

ヘクターは不倫、そして最後に差別発言が発覚したお偉いさんの女性も出てくるが、犯罪に近いグレーゾーンな悪事を働いた者の社会的抹殺、つまり”私刑”が犯人の目的だったんでしょうかね。あのしゃくれ顔が笑ってるようなマーク、どっかで見たことのあるような顔してる。

ところでケニー役の男の子、どこかで見たことのある顔だなあと思ったら、同じくネトフリオリジナル作品の「このサイテーな世界の終わり」の主演の男の子らしいことが後で判明。この作品は未見なんだけど、ちょくちょくおすすめに表示されるから覚えていたみたい。

アレックス・ロウザー君というこの彼、どことなく悲愴感漂う顔立ちと演技がとても良かったので、後ほどこの作品も見てみようかと思います。

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