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【13の理由3-10話のネタバレと感想】ハンナのテープを聞いていたブライス

~ざっくり登場人物紹介~

クレイ:自殺したハンナに恋していた少年。同級生のジャスティンと兄弟になる。
アニ:今学期からリバティ高にやってきた転入生。母親の仕事は介護士で、現在はブライスの家で暮らしてる。
ジャスティン:運動部の人気者でジェシカの元恋人。複雑な家庭環境で育ち、現在はクレイの兄弟に。
ジェシカ:美人のチアリーダーでジャスティンの元恋人。ブライスにレイプされた過去がある。
ブライス:金持ちの息子で運動部の人気者。ジェシカをレイプした罰を受け他校に転校するも、水死体となって発見される。
オリヴィア:自殺したハンナの母親。ハンナをレイプしたブライスに強い憎しみを抱いてる。

以下、ネタバレ大いに含みますのでご注意ください。

目次

13の理由 シーズン3 10話 「深まる疑惑」

戻ってきたオリヴィア

警察の取り調べを受けるオリヴィア。警察はブライスが殺された日、彼女がこの街に滞在していたことを尋問する。

さらにブライスが殺されたホームカミングの試合の前日、クレイと通話していたのでは?と言及されるも、オリヴィアは話してないときっぱり否定。ハンナの事件よりブライスの事件の捜査に力を入れる警察の体勢に噛み付く。

久々にオリヴィアから連絡を受けたクレイは、最近彼女と会って話したというジェシカに話を聞く。オリヴィアはハンナが住みたがっていたNYへ移るも、未だに怒りと悲しみに囚われていると話していたという。

ついにオリヴィアと再会するクレイ。オリヴィアは聴取でクレイのことを聞かれたと話し、「今は身を守ることに専念しなさい」とクレイに忠告する。

オリヴィアはブライスの件について、トニーが秘密を握っているかもしれないと話す。トニーの家族が国外退去になったと聞かされたオリヴィアは「裁判の時ウォーカー側の人間がトニーの家の秘密を掴んだと耳にした」と本人に告げていたのだ。

オリヴィアから聞いた事実をトニーに突きつけるクレイ。トニーは重い口を開き、真相を騙り始める。

トニーの真相

オリヴィアから驚愕の事実を聞かされたトニーは、夜ウォーカー家を訪れブライスと話をする。ウォーカー家の人間が家族を国外退去に追いやったと怒りをぶつけるトニーだったが、当のブライスは何も知らない様子だった。

後日トニーのマスタングに乗って現れたブライスは、事実確認をした結果通報したのは父親だったとトニーに告げる。ブライスは謝罪し、せめてもの償いとして買い取ったマスタングをトニーに返そうとするが、その行動が逆にトニーの怒りを爆発させ「お前が全ての元凶だ!」とブライスを強く罵る。

ハンナの件についてブライスを責めるトニー。「ハンナのことは毎日想っている」と話すブライスはまだハンナのテープを聞いていないといい、トニーに「テープを聞かせてくれ」と懇願する。

マスタングの中で、ハンナのテープを聞くブライスとトニー。ブライスは涙を浮かべながら自分のテープを聞く。

テープを聞き終えた後、ブライスはオリヴィアに会わせてほしいとトニーに頼む。

トニーはオリヴィアにブライスと会ったことを話すが、“私は彼を憎み続ける”と言うオリヴィアにそれ以上告げられなかったという。

真相を聞いたクレイは、もう一度オリヴィアの元へ足を運ぶ。ブライスが会いに来たのではないかとオリヴィアに問うと、彼女は頷く。

オリヴィアの滞在するホテルへ姿を現したブライス。姿を見るなり「近づかないで、警察を呼ぶ」と動揺するオリヴィアに、「ハンナのテープを聞いた」とブライスは謝罪する。

しかしオリヴィアは謝罪を受け入れず「謝るってどういうことか一生かけて知ればいい」と言い捨て、立ち去るのだった。

事の真相を全て話したオリヴィアは、クレイに「生き延びて」と言い残して街を去る。

あの日のオリヴィアの留守電をアニに聞かせるクレイ。留守電には酔っ払ってハンナの墓を訪れたオリヴィアが「ブライスを殺したかった」と嘆く声が録音されていた。

遺された母親

街を去る前、ブライスの母ノラの元を訪れるオリヴィア。オリヴィアは「生前ブライスが謝りに来た」と告げ、彼を許せなかったが、変わりたがっていた姿が希望になったと胸の内を明かす。

クレイを疑い続けるノラに、ブライスを殺したがっていたのは彼だけじゃないと告げるオリヴィア。「正しい犯人を見つけても苦しみは消えない、ブライスは戻らない」と言い残し、オリヴィアは去っていく。

夜、ジャスティンと共に部屋で過ごしていたクレイ。するとそこへ突然警官がやってきて、クレイたちを拘束し、家宅捜索をし始めるのだった。

その他の出来事

ブライスと口論になっていたクレイ

実はアニをホームカミングのダンスに誘うため、ウォーカー家を訪れていたクレイ。そこへブライスが帰宅し、花束を抱えるクレイに「アニはお前が思っているような子じゃない」と言い、2人は口論になる。ブライスの車についたクレイの指紋はこの時のもの。

クレイは去り際、「アニに触れたらお前を殺す」とブライスを脅す。

ブライスと距離を置くアニ

学校から帰ってきたアニに、クレイとの関係を問いただすブライス。体の関係は絶った2人だったが、ブライスは「俺には君が必要だ」とアニに告げ、立ち去ろうとする彼女の手を強く掴む。アニはそんなブライスを怖がり逃げ出す。

感想

全視聴者が望んでいた、ブライスがテープを聞くシーン。

あの‪テープを聞いた彼が、どんな反応をするのか見たかった。少し前のブライスなら、モンティーらと一緒に笑いながら聞いていたかもしれない。しかし家庭や学校で完全に孤立した現在の彼の心にはしっかり響いていた様子。

オリヴィアはブライスの謝罪を拒絶したものの、あの金持ちのボンボンが1人で謝罪しに来たという事実にはしっかり希望を感じていました。オリヴィアは一生ブライスを許せなかったかもしれませんが、ブライスが立派な大人になり、自分のしてきたことへの贖罪を続けていければ、オリヴィア自身もいつかハンナを失った苦しみから立ち直れる日が来たのではないでしょうか。

まだ罪を償いきれたとは到底言えない状況で加害者が死に、オリヴィアも相当複雑な心境でしょう。

しかしそのオリヴィアがまあ、怪しいのなんの。元々ブライスを恨んでいた人間として誰もが真っ先に浮かべるのは彼女のはずですが、その人間が「ブライスを殺したかったぁ!銃で撃ち抜いてやりたかったぁ!」なんて留守電残してたら、そらもう犯人と思って間違いないでしょう。

クレイとの別れ際、「犯人かって聞かなかったわね」なんてあんな真顔を最後にエレベーター閉まったら怖いでしょ。あれはオリヴィアもクレイも内心お互い疑ってるということ?

オリヴィア自身は最後ノラに言った言葉から、誰が犯人だろうが気にしていない様子でしたが。

ブライスの父に通報され家族を奪われたトニー、それでもしっかり一緒にテープを聞くのが彼らしい。時々暴力的な一面もあるものの、やはりトニーは優しい。

ブライスは償いとして買い取ったマスタングを返そうとし、それが逆にトニーの逆鱗に触れてしまうも、逆にブライスにできる最大の償いはそれしかなかったんだろうと思う。そもそもマスタング、買い取った時点でいつかトニーに返すつもりだったのでは?

そんなブライスも、今回は前の嫌な奴の時に戻ってしまったようなシーンがありました。それは、アニを誘いに来たクレイを挑発した時。

かなりアニに入れ込んでいた様子だったから、原因はやはり嫉妬か。何だかなあ、2人が口論するシーンもアニ、そんないいか…?って思えてしまって、どうも響かなかったんだよなあ。

極めつけはクレイが実は君を誘うために行ったんだと打ち明けた時、「誘ってくれれば行けたかも。ま、タラレバだけどね」と超上から目線の台詞が返ってきたこと。いや、クレイはそれでブライスの車に指紋ついてるんですがね…。

ラストではそんなクレイの家についに家宅捜索が入り、どんとサスペンスっぽくなって終わっていました。携帯も押収されてしまったクレイ、オリヴィアの泥酔メッセージと、確かブライスに「死ね」ってメッセージも送っていたはずだから、かなり危ない状況なのでは?

第11話へ続きます。

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