~ざっくり登場人物紹介~
OA:7年前に突如失踪し戻ってきた本作の主人公。盲目だったが目が見えるようになったり、痛々しい傷跡背負ってたりと謎ばかり。現在の両親にはプレーリーという名で呼ばれる。幼少期の名前はニーナ。
スティーブ:OAの隣の家に住む不良少年。取引をし、OAを助ける手伝いをすることに。
ハップ:臨死の研究をする悪徳医師。OAを実験対象として誘拐する。
ホーマー:ハップに誘拐された実験対象のひとり。OA含む4人の臨死体験者たちの中心となり、研究施設からの脱出を試みる。
↓パス・ベガ演じるレナータ。ハップに脅されたホーマーに嵌められ、OAたち被験者の一員に。
The OA パートⅠ第7章「光の帝国」
ある夜、OAは新たな予知夢にうなされて目を覚まし、FBIとのカウンセリングでそのことを相談する。
スティーブは学校の特別教室で仲良くなったキャシーにキスをする。学校の後、OAたち一行はスティーブをからかい和気あいあいと空き家に集合する。
今日の目的はホーマーの動作の練習で、スポーツトレーナーを目指すスティーブが中心となり、みんなに動作のコツを教えた。「ホーマーとOA以上に練習しないとだめだ」とスティーブは言う。
練習を終えたスティーブが帰宅すると、怒った父親が待ち構えていた。以前、嫉妬に駆られたスティーブが男子生徒を殴ったことがバレてしまったのだ。
シャワーで汗を流しながら、スティーブは冷静に頭を冷やした。シャワーを終えたスティーブが階段を降りていくと、両親と共に更生施設の職員が玄関先で待ち構えていた。
練習を終えたベティが車を走らせていると、施設の職員に無理やり連行されそうになっているスティーブの姿を発見する。スティーブを乗せた車はそのまま走り出してしまった。
買い物のためスティーブと職員は店に立ち寄る。スティーブが冷蔵庫に頭を打ち付けていると、隣から小声でスティーブを呼ぶ声が。
振り向くとそこにはベティの姿があった。スティーブを放っておけなかったベティは車で後をつけてきたのだ。
施設を怖がるスティーブに、ベティは「職員にイタズラされてると大声で叫びなさい。私が助けに入るから」と指示する。
スティーブはベティの指示通りに動き、ベティは職員を指さして大声で「少年がイタズラされてる!」と叫んだ。ベティは何度も叫び続けるが、運の悪いことに誰もベティ達の方に目を向けない。
最後の手段とばかりに、ベティは亡くなった弟テオの遺産である小切手をちらつかせ、スティーブの身柄を奪還した。
OAは久しぶりに両親と3人でディナーに来ていた。OAのおかしな元カレの話で盛り上がり、雰囲気は良好だった。
そこへスマホを片手に持った女性が「一緒に写真いいですか?」とOAに近づき、OAが許可も出さぬまま写真を取り始める。女性は「あなたきっと、殴られた上にレイプまで…。想像を絶しちゃうわ」と興奮気味に語り、去っていった。
母ナンシーは「写真を消してもらうわ」と激怒するが、OAは「写真くらいかまわない」と落ち着いていた。
場を和ませようと父エーベルが注文を追加しようとすると、やってきたウェイターはなんとフレンチだった。
ナンシーの怒りはエスカレートしていき、ついに怒りの矛先はOAへ向いた。何も語ろうとしないOAへの怒りが爆発したようだった。
「この傷は何、誰がやったの」と泣きながら喚き散らすナンシーに、OAは「私よ」と答える。「これは5つの動作からなる異次元を開くための符号なの。わかるのよ私、最初の天使だから」とOAがついに真実を語り出すと、ナンシーはOAの顔を平手打ちした。
途端レストラン全体が静まり返り、皆の注目がOAに集まった。そこへ颯爽とフレンチが現れ、OAの手を取って外へ連れ出した。
車の中で、フレンチはOAに語りかけた。「僕は毎晩君から色んな話を聞いた。でも、君は両親の話をしない」と。
「薬漬けにされたわ。異常だと思われてるし、実の両親じゃない」とOAは答える。「それでも君の両親だ」とフレンチは言った。
OA達が空き家に着くと、まるで怒鳴り散らすようにOAを呼ぶスティーブの声が聞こえた。
スティーブは完全に興奮状態にあり、OAを見つけるなり「お前もうちの親と変わらねえ。ホーマーの為に俺らを奴隷扱いして捨てる」と怒鳴りつけた。
そんなスティーブをOAが抱きしめると、スティーブは近くにあった鉛筆をOAの体に刺す。それでも抱きしめる手を離さないOAに、スティーブは涙ながらに「何故今まで生き残れてきたんだ」と問いかける。
「それは、1人じゃなかったから」とOAは答えた。
「私の話は今夜まで」
ロウソクに火が灯され、OAの最後の話が始まるシーンでThe OA第7話は終了。
今回は現実編メインで、特にスティーブにスポットライトが当てられた回でした。
問題児なんだけど、どこか憎めないスティーブ。憎めないどころかこの人間らしさ、私は好きです。
そしてスティーブを見事助け出した冴えないオバチャン先生のベティ、実はスティーブの車を追っかけてる途中、「何で親に暴行のことチクったのよ!」と校長に苦情の電話を入れてるんです。そこで校長に名前を呼ばれた時、ベティは「私はBBAよ!!」と高らかに言い放つシーンがあるんだけど…
えっいいのその名前でほんとに?と思わず笑ってしまったw
元々スティーブがベティのことをずっと「BBA」って読んでたんだけど、これずっと私はババアの意味だと思い込んでたんだよね。
が、後々わかるんだけどBBAはベティ先生の名前の頭文字で、決してスティーブがババア呼ばわりしていた訳ではなかった…。ごめんスティーブ。
それから今回特筆すべきこととしては、OAを颯爽と連れ出したイケメンフレンチについてかな。
彼はダメ親を抱えていて幼い兄弟の面倒を見ていたり5人の中でも特に大人びた存在ではあったけど、高校生の分際でOAを諭してしまうあたり、やはり只者ではない。
The OAシーズン1も残すところあと1話となってしまいました。一度全部見てるから最終話の内容も知ってるんだけど、あれを上手く書きまとめられるか不安です。