~ざっくり登場人物紹介~
OA:7年前に突如失踪し戻ってきた本作の主人公。盲目だったが目が見えるようになったり、痛々しい傷跡背負ってたりと謎ばかり。現在の両親にはプレーリーという名呼ばれる。幼少期の名前はニーナ。
スティーブ:OAの隣の家に住む不良少年。取引をし、OAを助ける手伝いをすることに。
↓パトリック・ギブソン演じるスティーブ。不良少年だけどだんだんOAのペースに引き込まれていく姿が微笑ましい。
The OA パートⅠ第3章「チャンピオン」
ナンシーが買い物をしていると、記者を名乗る女性が話しかけてくる。ナンシーはあしらおうとするが、女性は半ば強引に自身が書いた本を渡し、この本の売上によって取材した家族は金銭的に安泰だと言う。
“捜索活動で貯金も底をついたのでは?”女性の一言にナンシーは思わず足を止めてしまう。気が変わったら連絡を、と言い残し女性は去っていった。
その夜、OAの家の晩餐にはその女性の姿が。本を書くことは決まったが、いつ始めるかもどう伝えるかもOA次第、自分の利益になるように書いてと女性は話した。
以前取材した少年の話を始める女性記者。誘拐事件にあった彼は、本を書くことで事件から開放されたという。
突然頭を抱え出し、断ると言い出すOA。
「彼と同じものは与えられない。なぜなら私の物語はまだ始まったばかりだから」
そう言い残し、OAは晩餐の席を立った。
その夜も集会が行われ、OAは体験談の続きを5人に語る。
ハップと名乗る医者に騙され、狭い部屋に閉じ込められてしまったOA。
食事はまるで動物の餌のような固形食で、部屋から出られることもなく、生ける屍のような日々を送っていた。
部屋の床には小さな川のように水が流れていた。ある日目覚めたOAが水を飲もうとすると、口に含んだ瞬間吐き出してしまう。
どうやらほかの3人の仲間がその水で体を流しているようだった。飲み水も、体を洗うための水もここでは同じらしい。
そこへハップがやってきて、OAだけを外に連れ出し、日の光を浴びさせた。目の見えないOAへの、ハップなりの配慮のようだった。
ありがとう、と礼を言うOA。部屋の中へ戻ると、そこはどうやら台所のようだった。
ふとOAが手を触れた先には食パンとナイフが。おもむろにナイフを握りだすOAを緊迫した表情でハップが見守る。
OAはナイフで食パンを切り、冷蔵庫を探り当てて器用にサンドイッチを作った。
OAに差し出されたサンドイッチを食べるハップ。「君も食べろ」と勧めるが、他の仲間のことを気にかけているらしいOAは微動だにしない。
仕方なく、ハップは他の被験者たちの分も作るのを許した。サンドイッチを与えられるなり、被験者たちはまるで野生の動物のようにかぶりつく。
被験者の内のひとり、ホーマーがOAに話しかけてくる。
「君に頼みがある」
ホーマーはOAに、浴室に隠した指輪と、請求書類を取ってきてほしいと頼む。OAが事情を聞くと、ホーマーはここに閉じ込められた経緯を話し始めた。
1年と1ヶ月程前、ホーマーはハップに”研究に参加すれば500ドルやる”と言われた。ちょうどその頃、元恋人がホーマーの子供を妊娠したと知る。
彼女とは既に別れていたが、ホーマーは父親としての役目を果たすため、ハップの実験に協力し、その報酬を彼女に渡すと決めた。
ハップにこの施設に連れてこられ、不穏な雰囲気を感じ取ったホーマーは隙を見て、浴室の薬棚に自身がアメフトの試合で優勝した時の記念の指輪を隠した。
「指輪と封筒をどうするの?」
OAが尋ねると、男性は「元恋人のマンディに渡すのさ。これがあれば子供の服やオムツが買える」と答える。
普通、逃げるか助けを求めるものではないの?とOA。しかし父親の意思は強く、自分の身よりも子供の幸せを願った。
混乱したOAは「考える時間が要る」と答え、自分のベッドへ戻った。
OAがベッドでサンドイッチを頬張っていると、急に異様な匂いがし始め、他の被験者たちが騒ぐのが聞こえた。
「通気口を塞げ!」
言われるまま、OAは手探りで部屋の通気口を塞ぐ。匂いの正体は、OAたちの体を蝕むための毒ガスのようだった。
集会の後、空き家でひとり月を眺めるOAの隣にスティーブが腰を下ろす。
「俺たちが救うのって、ホーマーたちのことだよな?」
スティーブが問うと、OAは静かに頷いた。
ふとスティーブがOAの髪に触れようとすると、OAは驚いて飛び上がり、そのまま立ち去ってしまう。
動揺したOAとすれ違ったフレンチは、OAに何をした?とスティーブに問う。スティーブは怒り、2人はつかみ合いの喧嘩になってしまう。
5人のうちの1人、スティーブの担任教師のベティは車の中で、亡くなった弟の留守電を繰り返し聴いていた。 ベティが教室に戻ると、自分と思わしき人物のちょっとお下品な落書きを見つける。
ああ、学校ってよくあるよねこういう落書き…。
廊下を歩いていたスティーブがベティに呼び止められ、ベティと校長でスティーブの両親を説得したと伝えられる。
ほっとした表情のスティーブがふと、ホワイトボードを見ると…ベティと思わしき人物の下品な落書き IN 箱 みたいな絵を見つける(箱はベティがあのあと自分で書き足した)。
え、ナニコレ…。みたいな顔のスティーブと、意味深にスティーブをじっと見つめるベティ。
このシーンは正直意味がわかりませんでした。
意味不なベティを置いてスティーブが向かったのは、問題のある生徒のための特別学習クラス。
スティーブが席に着くなり、突然隣の席の女生徒が向かいの男子生徒に「胸見てんじゃねえよ!!」とキレはじめ、スティーブのペットボトルをぶん取り「これでよく見えるでしょ??ん??」とばかりに胸元に水をかけ、最後に空のペットボトルを教師に投げつけて去って行った。
これには普段暴力的なスティーブも思わずびっくり、一体何がどうなってんだよ…って顔で開いた口が塞がらない。どうやらスティーブ、とんでもないところに来てしまったようだ。
その夜も集会は行われた。
目の見えないOAを信用し、ハップはOAを部屋から出して、家事をさせるようになった。その間、ハップは自分の研究に没頭する。
OAは隙を見て少しずつ、作戦を決行する準備を整えていた。そして準備が整った頃、ハップにシチューの材料を取り寄せるよう頼んだ。
そしてある日OAはビーツを入れたシチューを作り、少しずつ砕いて準備してきた粉の睡眠薬を入れる。
OAがハップにシチューを運ぶと「君も一緒に食べろ」とOAの分も用意されてしまう。どうやらハップはOAを怪しんでいるようだった。
仕方なくシチューを口に運ぶOA。その姿を見てハップもシチューを口にする。
調子よく食べ進めていたハップだったが、だんだん様子がおかしくなり、ついに腰を抜かした。ハップはOAに、浴室の薬棚の中にある薬を取ってくるように言う。
OAは浴室まで走り、手探りで薬棚を見つける。ホーマーの指輪らしいものを発見するが、焦ったOAは手を滑らせ、指輪をバスタブの中へ落としてしまう。
指輪を拾おうとバスタブに手を伸ばしたOAは、人間の髪と肌のようなものに触れる。なんとバスタブの中には女性の死体が入っていたのだ。
そこへ地面を這うようにしてハップがやってくる。
「彼女はオーガスト。君が来る前に死んだんだ」
部屋に戻ったOAはポケットを探り、指輪と封筒をホーマーに見せた。
死体が入ったバスタブの中探ったのか…。
OAは静かに仲間たちに告げた。
「彼は明日、オーガストを埋めに行く」
翌朝、ハップが死体を埋めに行ったのを確認し、OAたちは作戦を決行。
まずはOAが指輪と封筒を壁の隙間からホーマーに渡す。ホーマーは助けを求める手紙を書こうとするが、今自分たちがいる場所がどこなのか誰にもわからない。
辺りの地形や聞こえる音、ハップの容姿などのヒントを書き、ホーマーの元恋人に宛てた指輪も同封し、封筒を閉じる。
次はビニールに入れた封筒を流れる水に流し、OAが受け取る番だ。しかし、目の見えないOAは封筒を取りそこない、封筒はそのまま外へ流れて行ってしまった。
仲間たちは項垂れ、OAは自分を責めて泣き続けた。
そんなOAを見かねたホーマーはまるで小さな子供をあやすように「腕を上げて跳んで」とジャンプさせた。泣きじゃくっていたOAの表情は、しだいに笑顔へ変わった。
その様子を見て、他の仲間たちも表情を和らげるのだった。
跳ぶのをやめ、謝ろうとするOAをホーマーが遮る。
「今回は失敗したが、まだ望みはある」
「ここを出たら、弟のために歌ってあげたい」
仲間の1人、レイチェルが語りだす。幼い弟を連れて家を出た彼女は、その途中に車で事故を起こして死に、そして生き返った。
その時初めて、OAはここにいる全員が臨死体験者だと知る。OAの視力の回復やヴァイオリンの腕と同じように、レイチェルも臨死を体験してから歌声が前とは別物になったという。
「俺は太陽の下でタバコを吸いたい」
鼻ピアスとドレッドヘアが特徴的なスコットが言う。
「俺は息子と旅がしたい」
ホーマーとOAが続ける。絶望的な状況でも、皆希望を持っていた。
ある日、OAはいつものようにハップの隣で家事をしていた。すると突然OAは隙を見てハップを突き飛ばし、窓ガラスを割って外へ駆け出した。
手探りで走り続けるOA。しかしたどり着いた先は崖。
そして立ち尽くすOAが後ろから襲われたところで、第4話は終了。
ついにOAが探し求めるホーマーの正体がわかってきました。
1度目に全部見た時はホーマーのことずっと既婚者だと思ってたんだけど、相手とは別れてたのね。
そして私がこのドラマを見てるのはこういうシーンがあるからと言っても過言ではない、ベティのお下品な絵のくだり。
文章ではさっぱり伝わらないと思うので、これは是非実際に見ていただきたい。
謎だらけの真面目なドラマだからこそ、こういう意味不なシーンはくすっとくるんだよね。
そして誰かあのシーンの意味、わかったら教えて。
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