~ざっくり登場人物紹介~
OA:7年前に突如失踪し戻ってきた本作の主人公。盲目だったが目が見えるようになったり、痛々しい傷跡背負ってたりと謎ばかり。現在の両親にはプレーリーという名呼ばれる。幼少期の名前はニーナ。
スティーブ:OAの隣の家に住む少年。取引をし、OAを助ける手伝いをすることに。
↓今作の監督でもあるブリット・マーリング演じるOA。この憂いある表情がなんともハマり役。
The OA パートⅠ第2章「新しい巨像」
不幸な事故の後、実際には一度死んでしまった訳だが、唯一の生き残りとなってしまった幼いOA。父親はOAを守るため、OAをアメリカの叔母の元へ預け、全寮制の盲学校に入れた。
OAの唯一の楽しみといえば、毎週日曜の父との電話。仕事関係でマフィアに狙われている父親はOAの身を守るため”ロシア語は禁止”と約束させ、OAは父を癒すため電話越しにバイオリンを弾いて聞かせた。
そんなある日、OAは学校の校長に呼ばれた。校長室に入ると叔母がいて、事故でOAの父親が亡くなったという。
OAはそのまま叔母に引き取られたが、そのうち養えなくなり、最後は金銭と引き換えに別の家へと引き取られる。
引き取られた先は売春宿で、生まれてしまった子供の売買も闇で行っているような場所。寒い部屋でほぼ1日誰とも話すことなく、OAは日々孤独な生活を送っていた。
そんなある日のこと、1組の年老いた夫婦が赤ちゃんを求めてこの宿にやってくる。この歳で赤ちゃんを手にできるなんて…と夫婦は大喜びだ。
妻がトイレに入っていると、どこかで赤ん坊の泣く声がする。妻が導かれるように部屋へ進んでいくと、そこには盲目ながらも必死に赤ん坊をあやそうとするOAの姿があった。
その姿に心打たれた妻は、赤ん坊ではなくOAを引き取りたいと宿の主に申し出る。
こうして幼いOAは夫婦に引き取られた。この夫婦こそOAの今の両親であるナンシーとエーベルだ。
2人はOAを”プレーリー“と名付け、まるで本当の娘のように大切に育てた。
ある日眠っていたナンシーが目を覚ますと、OAは夢遊病のように眠りながら部屋を動き回り、異国の言葉を喋っていた。
そのことを医者に相談すると、医者はOAを精神疾患と判断し、薬を処方される。最初は投薬に抵抗があった2人だが、次にOAの様子がおかしくなった時、ついにナンシーはOAに薬を飲ませる。
それから大人になるまで、OAは薬を飲み続けてきた。しかし、恐ろしい夢が消えることはなかった。
ある日もまた、OAは夢を見た。OAの年齢と同じ、21本のロウソクを持った父親がゆっくりと近づいてくる。
これは予知夢だと、目覚めたOAは確信。そして夢で見た場所を見つけ出し、OAは父親へ会いに行くことを決意した。
これがOAの家出の真相だ。
シカゴ行きのバスに乗り、そこからフェリーに乗り継ぐ。OAがたどり着いた先は、かの有名な自由の女神像がある場所だった。
ベンチに座り、日が暮れるまでOAはひたすら待った。しかし、父は現れない。
駅に戻ったOAは、最後の手段を使うことにした。自分からは見えなくても父が見つけてくれるよう、持っていたバイオリンを演奏し始めたのだ。
どうなったと思う?それが上手くいったの。
残念ながら父ではなかったけど…。
そう締めくくられ、その日のOAの話は終了。
明け方OAが家に帰っていると、ナンシーとエーベルにその姿を見られてしまう。
やはり入院させておけばよかったと言うナンシー。しかし夫のエーベルはOAの意見を尊重し、1時間だけ夜の散歩の時間を許す。
OAに選ばれたうちのひとり、フレンチは今日も朝から幼い弟達の面倒を見ていた。そして弟達を学校へ送り出した後、ひとり密かに薬を吸う。
学校では成績優秀で、奨学生にも選ばれたフレンチ。”警察の世話になることだけは避けろ”と教師に言われ、ついOAとの夜の集会のことを気にしてしまう。
フレンチの母親はシングルマザーだが、体調不良を理由に何もかもをフレンチに押し付ける、典型的なダメ親。フレンチが奨学金の話をしても、もっと上を目指せと厳しい言葉を投げかけられるだけ。
夜、フレンチはスーパーで集会メンバーのひとり、バックと遭遇する。バックが集会の話をすると「僕は行かない」と言い出すフレンチだが、バックの必死の説得により結局行くことに。
全員が揃ったところで、OAは前回の続きを話し始めた。
父に見つけてもらうべくバイオリンを演奏するOAが出会ったのは、ハップと名乗る紳士的な中年男性だった。
Continuing her story, OA describes getting charmed and trapped by Hap, a doctor who studies near-death experiences, and how that brought her to Homer. Recap for #TheOA episode 1×02: https://t.co/LT1vNLTf9J @The_OA pic.twitter.com/clSuhfI9vi
— Pure Fandom™ (@Pure_Fandom) 2019年3月18日
ハップはOAに近づくなり、OAのバイオリンの腕前は臨死体験をしたせいでは?と言い当てる。
ハップはOAをオイスターバーに連れき、自身は臨死の経験はないが、臨死についての研究に人生を捧げていると話した。元は医者だったが今は辞め、3人の臨死体験者と共に日々研究に明け暮れているという。
他の臨死体験者について興味津々なOAに、3人のうちひとりはOAのバイオリンのように、臨死体験から卓越した音楽の才能を得た、とハップは語った。OAは親身に話を聞いてくれるハップに心を許し、長年押し殺してきた胸の内を打ち明ける。
帰り際、OAはハップに「一緒に連れて行って」と申し出る。
自家用ジェットに乗り、ハップの研究施設にたどり着いたOA。両親に無事を知らせようと電話をかけるが、電話はつながらなかった。
ハップに手を取られ、OAは地下へ案内される。そこは建物のはずだが、まるで洞窟のように地面の一部で水が流れていた。”湧水をそのまま残したんだ”とハップは語る。
自分の部屋に案内され、改めて研究への協力に礼を述べられるOA。
そしてハップが部屋を出た後立ち上がったOAはやっと異変に気付く。狭い部屋は四方八方壁に塞がれ、出口がない。
パニックになってしまったOAに、2つの声が聴こえる。ひとつはぶっきらぼうにOAの心境を語る声、そしてもうひとつは希望を持たせることを語ってくれる優しい声だ。
「君の名前は?」
優しい方の声が問いかける。OAが答えると、声の主も自分の名を名乗った。
「僕は”ホーマー”」
5人の前で涙ながらに語っていたOAは、ホーマーの名を口にするなり部屋から飛び出していった。
The OA 第2話はここで終了。
OAの監禁事件の話の謎が解明されました。細かいことは違うけど、話の大筋は大体合ってるのね。
そして選ばれた5人にも少しずつ焦点が当てられてきました。第1弾は5人の仲で一番の優等生、フレンチ。
まだあまり多くは描かれていないので何ともいえませんが、とりあえず…いい男よね。
↑フレンチ役、バック役のキャストのオフショット。メガネの方がフレンチ。
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