ゴシップガール書いてる途中なんだけど、完結しちゃってるしかなり道のりが長いのでちょっと脱線させていただくことにしました。しばらく経っちゃうと内容も忘れちゃうからね…。
今回書くのはNetflixオリジナル作品の「The OA」。ジャンル的にはSFとかミステリーになるのかな?
普段SF系って謎が多すぎて見てもさっぱりなのが多いので全然好んで見ないんですけど、これは知らずに見始めちゃって気づけばどっぷりハマってました。でも巷の評価はかなり割れてるようで…。
私は文句なしに面白いと思うんだけど、ダメっていう人の「宗教っぽい」って意見もまあわかる。謎シーン多いし。そこが面白いんだけどね。
とはいえ普段こういうジャンルを見ない私がハマるくらいだから、決して見づらい作品ではないはずなので、ちょっとでも興味のある方は是非。
以下、ネタバレしかございませんのでご注意を。
The OA パートⅠ第1章「帰宅」
病院に1人の女性患者が運ばれてくる。自らの意思で橋から転落したその女性は、重度の低体温症でショック状態に陥っていたが、幸いにも一命を取り留めた。
背中に痛々しい傷跡があり、人に触れられるのを嫌がる女性。看護師が名前を聞くと、彼女は「OA(オーエー)」と名乗った。
程なくして、病院に彼女の両親がやってくる。Youtubeで橋から飛び降りる娘の動画を見つけた両親は、自力で搬送された病院を見つけ出してやってきたのだ。
母は娘を優しく抱きしめ、OAではなく「プレーリー」と名前を呼ぶ。父親も涙を流して喜んだが、両親は娘の異変にすぐに気付いた。
OAは7年もの間失踪していたのだが、失踪する前彼女は盲目だった。それが今、OAの目ははっきりと両親たちの姿を捉えている。
OAの視力の回復は世間で話題になり、入院期間を終えた彼女はたくさんの報道陣に囲まれながら自宅へ帰還した。
落ち着いた頃、 当時OAの失踪事件を担当していた刑事が話を聞きに来る。少しずつだが、OAは自分の身に起きたことを話し始めた。
失踪してから何日もさまよい続けたOAは、ヒッチハイクして年配の女性に拾われ、なんとそのまま監禁されてしまったという。その場所には他にも監禁されている人がおり、自分が脱出できた後も、彼女は他の仲間の身を案じ、助けようとしていた。
「みんなを助けようとして飛び降りた」「私たちは何度も死んだ」等々、時々意味不明な言葉を発するOA。OAの状態を考慮し、聴取は早々に打ち切られた。
夜、OAはこっそりPCを起動させ、ネットを使おうとするがロックされていて使えない。どこかにパスワードのヒントがないかと部屋を探し始めると、机の中に入っていたビデオカメラを発見する。
そこへ母親がやってきて、OAを散歩に誘う。月夜に照らされる中、母はなぜ目が見えるようになったのか?とOAに問うが、OAは話せないと答える。
ふとOAが上を見上げると、屋根の上で遊ぶ金髪の少年が目に入る。母に帰るわよ、と促されても、OAはその少年から目を離せずにいた。
ここで突如その金髪の少年スティーブの激しいセ○ックスシーンへ(これけっこう激しくて謎に気分悪くなった…)。スティーブは惚れているが相手は彼女ではないらしく、行為が終わるなりそそくさと帰ってしまう少女への苛立ちをスティーブは自室の壁にぶつけた。
OAは見つけたビデオカメラで、一緒に監禁されていた仲間のホーマーに宛てたビデオを撮影する。ホーマーを探すべく母親にWiFiのパスワードを聞くが、母親は断固として教えてはくれなかった。
WiFiスポットを探すべく散歩に出かけたプレーリーは、道中で見つけた古ぼけた廃墟の中で、薬物を売る少年1人と、その取り巻きの3人の少年と出会う。薬物を売っていた主犯の少年はスティーブだった。
突然入り込んできたOAに驚いたスティーブは、プレーリーのビデオカメラを取り上げ、ペットの犬にOAを襲わせると脅してくる。
しかしめげないOA。ついに犬がOAに襲いかかるが、OAは逆に犬を噛みつき返し、犬を大人しくさせる。
翌日学校に行ったスティーブは、スティーブが想いを寄せる少女が好きだと言っていた合唱部の少年の喉を殴り、怪我をさせてしまう。
OAが部屋でビデオを回していると、突然誰かが窓を叩く音がする。窓へ近づくと、そこにはスティーブが立っていた。
新品のWifiを持ってやってきたスティーブは、これを取り付ける代わりに自分のことも助けて欲しいと交換条件を申し出てくる。いいわと即答するOA。
両親によって更生施設送りにされるのを免れたいと話すスティーブに、OAは「条件をのめばね」と返す。OAの条件とは、”あなたのようにタフで柔軟な人を5人集めて”というものだった。
条件を飲むスティーブ。ここから2人の奇妙な関係が始まった。
まず2人は店に立ち寄り、OAの新しい服を買う。ヘアスタイルも大人っぽくセットして、OAが向かった先はスティーブの通う高校。
OAはスティーブの義理の母に扮し、担任との面談にやってきたのだ。
スティーブの担任は太った中年女性だった。席につくと、担任は暴行の一件でスティーブを退学処分にする意向を話す。
「先生、初心忘れてるんでない?」と盛大な責任転嫁をしようとするOA。最初はバカげてると首を横に降っていた担任だが、話し終わる頃にはすっかりOAの雰囲気に飲み込まれていた。
OAの力により、スティーブは見事に退学処分を間逃れることができた。
帰宅したOAは、YouTubeである動画を見つける。それはアメフトの選手が怪我により心停止し、昏睡状態に陥ったが奇跡的に生き返ったという、いわゆる”臨死体験”という内容だった。
生き返ったアメフト選手の名前は”ホーマー“。OAが帰ってきてからずっと、探し求めているあのホーマーだ。
動画を見て泣きじゃくるOAの元に、スティーブから電話がかかってくる。
OAは切羽詰まった様子で”今夜空き家に5人集めて。全員玄関の鍵は開けたままで来て“とスティーブに頼み込んだ。
しかし、ここでハプニングが起こる。OAがスティーブの母親になりすましたことがスティーヴの両親に知れてしまうのだ。
両親はスティーブを連れてOAの家に乗り込み、OAを性犯罪者呼ばわり。結局スティーブは更生施設へ送られることになり、OAはWiFiもビデオカメラも取り上げられてしまう。
夜、ひとり空き家で仲間を待つOA。望み薄かと思われたが、OAがネットとカメラを取り上げられる前に急いでアップした助けを求める動画を見た少年3人と、スティーブが集まった。ちょうどあの日、この空き家で出会ったメンバーだ。
OAは喜んだが、あと1人足りない。条件を満たすには最低5人必要なの、とOAは言う。
すると突然暗闇の中が懐中電灯の光が照らされた。やってきたのは、スティーブの担任の中年女性だった。彼女も同様、OAの動画を見てやってきたのだ。
「今から私の話をする。続けるうちここにいる理由がわかるわ」
そう言ってOAは語りだした。
話はOAの幼いころに遡る。OAは1987年生まれのロシア人で、父親はとても裕福。当時の名前は”ニーナ”だった。
母親はOAの出産時に他界してしまい、大きな屋敷に父と2人暮らし。この頃まだ、OAは目が見えていた。
幼いOAはいつも”ある夢”にうなされていた。水槽の中に溺れて出られない夢で、匂いも感覚もとても鮮明。そして夢から覚めると、決まって鼻血が出ているのだ。
夢のことを父に話すと、父はOAを凍った湖に連れていった。”寒さに打ち勝つには、もっと寒くなること”。父はOAにそう教え、表面の氷を砕いてOAを冷たい湖の中に入れた。
(一歩間違えたら虐待と思ってしまいそうな出来事だけど)父はOAに飛び込む勇気を教えた。その日から、OAの悪夢は消え去り鼻血も出なくなった。
小学生になったOAは、近所の富裕層の子供たちと一緒にバスで学校に通学していた。
その日、OAはなんだか違和感を感じていた。バスの中で友達と話していると、友達のひとりがOAが鼻血を流していることに気付く。
その時だった。突然バスが大きく揺れ、バスは橋からそのまま川へと落下した。
どんどん沈んでいくバスの中で、出口を探して必死にもがくOAたち。OAはひとりバスの中から脱出し、上へ上へとひたすら泳いだ。
だが努力も虚しく、結局OAを含む全員はその日死んでしまった。
無数の光がある宇宙空間のようなところで、OAは不思議な格好をした老女に抱き上げれた。
老女はOAを抱きしめ「戻りたい?私はここにいてほしい」と言う。OAは迷うことなく「戻りたい」と答えた。
「それなら両目をもらうわ。この先の出来事を見せるのは過酷すぎる」
老女はそう言い、OAの目に手を当てた。
次の瞬間、OAは浜辺で倒れていた。傍にいた父親が、意識が戻ったOAをきつく抱きしめる。
OAは父のぬくもりを感じた。しかしいくら目を見開いても、そこには暗闇が広がるだけ。
この時からOAの視力はなくなってしまった。
OAの人生の序章ともいえる話が終わったところで、The OA第1話は終了。
かなり謎が多くてわけがわからないんだけど、すごく引き込まれるんですよねこのドラマ。雰囲気もかなり独特なので、最初はアメリカのドラマだと思わなかった。
ちなみにこのドラマは2人監督がいるんだけど、そのうちの1人はなんとOA役を演じているブリット・マーリングなんですよ。
哀愁漂う演技が妙にハマり役って思ったら、なんと監督本人だったわけね。
1話は後半OAが幼少期の事を語り始めるシーンからがらりと雰囲気が変わるわけですが、ここのロシアの景色とバイオリンの音色がすんごく美しくて、ドラマというより映画のよう。
このあらすじだけじゃ作品の魅力は全然伝わらないので、機会があればぜひ1話だけでも見ていただきたい作品です。
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