~ざっくり登場人物紹介~
クレイ:自殺したハンナに恋していた少年。酷い悪夢と幻覚に悩まされる。
アニ:クレイの元恋人。ステイしていたジェシカの家を出ていく。
ジャスティン:運動部の人気者でジェシカの元恋人。薬物依存を克服したはずだったが…。
ジェシカ:美人のチアリーダーでジャスティンの元恋人。現恋人はディエゴ。
ウィンストン:ヒルクレスト高からの転入生。冤罪を着せられたモンゴメリーの真相を探る。
ディエゴ:アメフト部員でジェシカの恋人。ウィンストンと共にモンゴメリーの真相を探る。
以下、ネタバレ大いに含みますのでご注意ください。
13の理由 シーズン4 9話 「プロム」
保護者
ジャスティンの復学初日。クレイは登校を促すが、ドラッグのせいか体調不良のジャスティンは学校を休む。
保護者からの声を受け、暴動のきっかけとなったジャスティンとディエゴの喧嘩の原因を探る学長のファウンドリー。ジェシカは暴動を理由に卒業前の最後のイベントであるプロムを中止にされたことに反発し、自力でのプロム開催を決意する。
カウンセラーに促され、これまで自分が起こしてきた問題行動を仲間に打ち明けるクレイ。ジャスティンとディエゴの喧嘩の原因を探るファウンドリー、真相を嗅ぎ回るウィンストン…このままでは隠してきた秘密が暴かれてしまうと身の危険を感じたクレイらは、プロム開催の要求にカムフラージュして保護者を味方につけ、暴動の追求をやめさせる作戦を思いつく。
自身の問題行動を両親に打ち明けるクレイ。ジャスティンは再びドラッグに手を出したこと、バイト先から金をくすねてクビになったことや、この家からも度々盗みを働いていたことを告白。
これからはきちんと話をすると約束する代わりに、プロム開催に力を貸してほしいと懇願する。チャーリーは有権者の父親に、ジェシカは半ば脅しで校長を丸め込み、プロムは無事開催されることに。
プロム
恋仲になったチャーリーから猛烈なアピールを受けたアレックスは、ボディガードとしてクレイを引き連れプロム会場へ。ジェシカはアニと、タイラーはエステラと、トニーはケイレブと、それぞれ豪華なプロム会場へ足を踏み入れる。
ジェシカをブライス殺しの犯人と思い込むも想いを断ち切れないディエゴ。プロムでその想いを伝えられるも、ジェシカは彼を冷たく突き放す。
フロアで踊る他の生徒を眺めながら、クレイらはそれぞれ4年間の学校生活に思いを馳せる。
1人きりでプロムにやってきたウィンストンの前に現れる、モンゴメリーの幻覚。ドレスアップした彼はウィンストンの手をとり、2人はダンスを踊る。
幻覚とわかっていながらも、目の前のモンゴメリーに愛を囁くウィンストン。未だ自分の死の真相を暴こうと躍起になっているウィンストンに、”生きている奴らと生きろ”と言い残しモンゴメリーは姿を消す。
今年のプロムキング&クイーンとして選ばれたアレックスとチャーリーは、皆の前でロマンチックなダンスを披露。アニに手を引かれ踊っていたジェシカの目線の先には、ここには来ないはずのジャスティンの姿が。
深い愛の言葉を囁くジャスティン。ジェシカは彼の腕に飛び込み、2人はフロアへ消えていく。
クレイは元恋人のアニと向き合い、頬を擦り寄せ微笑むジャスティンとジェシカの姿を見つめながら、自分たちの間に生まれた絆は”愛”ではなく”友情”だったと再認識し合う。
やがてアニもダンスフロアに消え、1人残ったクレイの隣に保護者として参加していた母レイニーがやってくる。どこか切なげな表情で、変わることのない親心を語る母親の姿を見たクレイは、ダンスフロアへと母の手を引く。
最後の思い出を刻み込むように踊り狂うリバティ高の卒業生。しかし熱い夜は、ジャスティンが床に倒れたことで突如として終わりを迎える。
感想
やめてほしい。本当に、それだけは。切実に。
シーズン4の冒頭から度々出てくる、誰かの葬式のようなシーン。モンゴメリーのものだと思いながら、途中から何やら様子がおかしいと感じてはいたんだけど…。
事故にあったザックは無事、銃を向けられたタイラーもクレイも無事だったのに、まさかジャスティンだけ無事じゃないなんてこと…ないよね?
万が一悪い想像が当たってしまったら、もはや絶望しかないんだけど…。
今話の前半は保護者を味方につけろ!作戦。学長のファウンドリーにジャスティンとディエゴの因縁の理由がバレたら、自分たちのしてきた秘密が全てパーになってしまうから…とここまでは理解できたんだけど。チャーリーが「プロム開催の要求するフリをして保護者を味方につけたらどうかな」なんて提案したあたりから、なんだかもう何が目的なんだかよくわからなくなってきた。
ジャスティンの「実はここん家からも物盗ってた」発言にもびっくり。これは、貧困ゆえの染み付いてしまった癖と考えたらいいのか、盗みを働いてまでも手にしたくなるドラッグの恐ろしさと捉えたらいいのか…何れにせよ、傍から見たら立ち直ったように見えていた彼が、全然立ち直れていなかったという現実がただ悲しい。
後半のストーリーは無事開催されることとなったプロムがメインに。
チャーリーの強烈なお誘いシーンには思わずほっこり。廊下に顔写真やメッセージがでかでかと飾られていたり、教室内の全生徒が彼のお面をつけているのは流石に笑う。
プロムキング&クイーンに選ばれた時、同棲愛を自覚したばかりのアレックスを気遣いさりげなく女性用のティアラを選ぶチャーリー、どこまでも紳士。
タイラーといじめ加害者の妹であるエステラの仲が発展しそうなのは意外や意外。正直現実味は全くないけど、タイラーにもついに春が来そうなのは喜ばしい。
しかし…日本にはプロム文化がないのでイマイチわからないのだけど、プロムってあんなに豪華なものなの?
モンゴメリーとウィンストンのダンスシーンは、あまりにも切なく美しかった。”俺のことをよく知らなかっただろう””生きている奴らと生きろ”という言葉を吐いたモンゴメリーは、言ってまえばウィンストンの都合のいい幻想。恋をした相手を救えなかったという罪から解放され、今を生きたいというのが、やはりウィンストンの本心なのでしょうか。
ラストはやっとジェシカと心を通わせたジャスティンが突如倒れてしまうという衝撃的なシーンで終了。そしてファイナルシーズンであるシーズン4も、ついに次で最終話。
これまで1時間弱だったのが最終話だけ1時間半もあり、今回この終わり方なので正直見るのが怖くて仕方がない。果たしてジャスティンの運命はどうなるのか。
続きは最終話へ。