~ざっくり登場人物紹介~
クレイ:自殺したハンナに恋していた少年。今学期から4年生に。
アニ:昨年度リバティ高にやってきた転入生。以前ブライスの家で生活していた。
ジャスティン:運動部の人気者でジェシカの恋人。
ジェシカ:美人のチアリーダーでジャスティンの恋人。
以下、ネタバレ大いに含みますのでご注意ください。
13の理由 シーズン4 1話 「冬休み」
病状が悪化するクレイ
冤罪を着せた罪悪感から、モンゴメリーの悪夢や幻覚に酷く悩まされるクレイ。その深刻さは以前より格段に増していたが、誰にも相談できずにいた。
そんな中、タイラーが突然警察に呼ばれる。聴取の内容はタイラーの購入した銃が川で発見された事だったが、彼は警察に「購入したが盗まれた」と誤魔化し、事なきを得る。
更生施設から久しぶりに帰ってくることになったジャスティンのため、ジェシカ、トニー、アレックス、ザック、チャーリー、タイラーがクレイの家に集結。施設から戻ってきたジャスティンを盛大に迎える。
久々に再会したジャスティンと甘い一時を過ごそうとするジェシカ。しかしジャスティンは「今は薬を絶つことが最優先だ」と突然の別れを切り出す。
恋人のクレイにこの街を引っ越すことを打ち明けられずにいるアニ。そんなアニを見かねたジェシカは「うちに一緒に住もう」と提案。無事に母親の承諾を得たアニは、卒業までの間ジェシカの家に住むことになる。
アニを連れて森にやってきたジェシカは、ポケットからブライスのテープを取り出し、火をつけて燃やし始める。ジェシカが顔を上げると、口元に笑みを浮かべるブライスの幻覚を見るのだった。
リバティ高へ転入するウィンストン
新学期の初日、学校の入口には金属探知機が設置され、警官によるセキュリティチェックが行われていた。男性の警官にボディチェックをされそうになったことに腹を立てたジェシカは校長のボランに抗議。
ボランは珍しくジェシカに同意し、何か不審なことがあれば内々に知らせるよう協力を申し出る。
その日は生徒が進路を決めるための”未来フェア”が開催。生徒はそれぞれの大学や職業のブースを周り、高校卒業後の進路について考える。
レイプ撲滅を主張する”ハンズオフ”のブースを開くジェシカの元にやってきたのは、モンゴメリーの妹エステラ。参加したいという彼女をジェシカは歓迎する。
アニは人混みの中に、モンゴメリーと恋仲だったウィンストンの姿を見つけ後を追う。替え玉入学がバレてヒルクレストを退学になり、リバティへ転入してきたとアニに明かすウィンストン。
アニはクレイにウィンストンが転入してきたことを報告。クレイはモンゴメリーの冤罪の証拠を掴むため、彼は転入してきたのではないかと疑う。
ランチを終えたクレイは、アメフト部員が追悼のため、エステラに兄であるモンゴメリーのユニフォームを着せようと迫っている場面に出くわす。暴行犯モンゴメリーを未だ仲間と呼ぶ彼らに憤ったクレイはその場に割って入り、殴り合いの喧嘩に発展する。
ジャスティンからクレイがまた喧嘩をしたと耳にした両親は、再度クレイをカウンセリングに通わせることを決断。クレイはカウンセラーに、自分自身をコントロールできないという問題を相談する。
クレイが帰宅すると、部屋から逃げていく何者かの影を発見。追いかけた先にブライスとモンゴメリーの幻覚を見たクレイは、現実と妄想の境界がわからなくなっている自身の精神状況に気づく。
その他の出来事
アニの聴取記録がないことを勘づく刑事
保安官のディアスは、アレックスの父親がアニを聴取した際の音声記録が無いことに気づく。
ボクシングの大会を目指すトニー
家族を取り戻すため移民局へ上訴したものの残念な結果に終わり、自暴自棄になるトニー。恋人のケイレブが制止する声も聞かず、危険を伴うボクシングの大会を目指す。
自らの性の問題に気づくアレックス
ザックと共にビルの屋上で悪ふざけをしていたアレックスは、よろけた体を支えてくれたザックに勢いでキスしてしまう。
酒浸りのザック
まるで人が変わってしまったかのように終始酔っ払い、ハイテンションのザック。
感想
今私が見ているのは、本当に”13の理由”なのか?
初っ端からそんな感想を抱いてしまったシーズン4。スピンオフでホラードラマが始まったのかと思った。
だってまず、モンゴメリーが怖すぎる。いくら夢の中とはいえ、面会室の壁を超えて突然飛びかかってくるなんてホラーでしょ。
獄中で殺害された後も、まるで悪霊のように登場させられるモンゴメリーが不憫に思えてしまいました。ブライスも同様で、なんか死者への冒涜感が半端ないです。
シーズン3から更に年月が経ったということで、キャラクターにも変化が見られました。
まずはシーズン3からの参戦キャラにして、大バッシングを受けていたアニ。現実でアニ役を演じたキャストがSNSで酷い誹謗中傷を受けた件もあってからか、アニの好奇心旺盛な性格はがらりと変わり、ファッションも大人っぽくなって、まるで別人のように変わり果ててしまいました。
途中でこんなマイナーチェンジを加えるくらいなら、シーズン3の脚本の時点でもう一度よく考えて欲しかったと思う。まだキャリアは始まったばかりなのに”13の理由でウザいキャラクターを演じた女優”と言う目で今後も見られ続けていくグレース・サイフが気の毒で仕方ありません。
そしてそんなアニ以上に変わってしまったザック。そなたはもう誰やねん。
あまりの変わりように一瞬誰だかわからなかった。タイラーにイケメンと呼ばれて照れ笑いしていたあの真面目な優男の面影は無く、最初から最後までただの飲んだくれ野郎。
あまりの変わりように開いた口が塞がらず、もはや「何があったの?」とか考えようという気持ちにもならない。
それから忘れちゃならない主人公クレイ。ハンナ、アニに続き、ついにファイナルシーズンはクレイ自らがナレーションを務めていました。
今までも幻覚や悪夢の症状が度々見られたクレイですが、今シーズンではもはや最悪と呼べる状況まで悪化。終始クレイの目を通して展開されていくので、何が幻覚で何が現実なのか視聴者にも理解できない。
どうやら今回は壊れゆくクレイの精神状態に焦点が当てられていくようです。
個人的には過去の病状について事前情報があったクレイより、突然幻覚が見え出したジェシカが気になる。
また、モンゴメリーの真相を知るウィンストン、モンゴメリーの妹のエステラが新たにリバティ高に仲間入り。それから新たに主要キャラとして昇格したチャーリーも。タイラーの暴行について証言したり、クレイのアリバイ偽証に一役買ったりと密かに活躍していた彼、ちゃっかりクレイたちの仲間入りしていました。
まだ始まったばかりで先の読めないシーズン4、一体どのように展開していくのか。
第2話へ続きます。