~ざっくり登場人物紹介~
クレイ:ハンナのクラスメイトで元バイト仲間。ハンナが自殺した理由についてのテープを聞き進める。
ハンナ:自殺した転校生。自殺に至った”13の理由”をテープに録音して残す。
トニー:クレイの親友。ハンナのテープについて何か知っている素振りを見せるが…?
以下、ネタバレ大いに含みますのでご注意ください。
13の理由 シーズン1 3話 「カセット2:A面」
“アレックス・スタンダール”
バイト先の映画館の屋上でクレイと月食を見たり、徐々に元気を取り戻してきたハンナ。
しかしあのリストはまだ消えておらず、ある授業中ついにハンナの手元へ回ってくる。そこで“最高のケツ”と書かれた自分の名前の隣に“最低のケツ ジェシカ・デイビス”と書かれているのを目にする。
怒ったハンナは堂々と男子更衣室に入っていき、ハンナとジェシカの名前を書いたアレックスを責める。他の男子に「ここには入ってきちゃダメだろ」と言われると「何でよ、私のお尻はジロジロ見るくせに!」と反論して去っていく。
放課後、ハンナはいつものように近所の酒店にチョコバーを買いにくる。しかしそこで遭遇したのはアメフト部キャプテン、ブライス・ウォーカー。
「奢るよ」と馴れ馴れしくハンナに話しかけたブライスは、ハンナのお尻を掴む。「この感触じゃ、あのリストは当たってる」と言い去っていくブライス。
傷ついたハンナは泣きながら店を出るのだった。
ビール一気飲み
いじめの件で学校を訪ねてくるハンナの母オリヴィア。しかし校長は裁判を控えた身で何も話せないと言う。
ショックを受けたオリヴィアが学校のトイレに入り泣いていると、壁に書かれた無数の落書きが目に入る。 オリヴィアはこの学校にいじめがあることを証明するため、落書きを証拠として写真に収める。
アレックスに話を聞くためカフェにやってきたクレイ。アレックスがあのリストにハンナ達の名前を載せた理由は、“SEXしてくれなかったジェシカへの腹いせ”だった。
しかし“アレックスとハンナはSEXした”という誤った噂が広まり、ジェシカの怒りの矛先はハンナに向いた。なぜあんなリストを書いてしまったのかと後悔するアレックス。
そこへハンナの母オリヴィアとトニーがクレイたちのいるカフェにやってくる。ハンナの母に話を聞かれてはまずいと店を出るクレイ。
クレイがハンナのテープで指定された場所へやってくると、そこはハンナが辛い思いをしたあの酒店だった。すると、まるであの時のハンナのようにブライスに遭遇する。
クレイに無理やり酒を奢るブライス。外に出るとジャスティンらブライスの仲間一味とアレックスの姿があり、クレイはアレックスとのビール一気飲み競走を強要されるのだった。
その様子を遠巻きに見守るトニー。クレイがトニーの姿を見つけ「助けてくれたって良かっただろ」「何でハンナの母親といた?」と問いかけると「俺を信用できないなら助けてやらない」とトニーは車で去っていく。
クレイが自転車でトニーの後をつけると、そこには数人の男達と共に1人の男を暴行するトニーの姿があった。
フラフラの状態で帰宅したクレイは母親に酒を飲んだことがばれ、外出禁止を命じられる。その夜、B面を聞き始ながらクレイが窓から外へ抜け出すシーンで第3話は終了。
感想
今回の主人公はリストにハンナの名前を書いたアレックス。”最高のケツ”という一見褒め言葉とも取れるワードは、ハンナにとって親友との仲を壊されただけでなく、男子に性的な目で見られるきっかけにもなってしまった。
改めて、軽い気持ちでやったことの代償の重さを実感します。
リストって日本の学校じゃあんまり馴染みないんじゃない?なんて思っていたら、ありました。私もリストに入れられていたこと。
ある男子が教室の後ろの黒板に”こんなクラスリレーは嫌だ”みたいな感じで走るのが遅い人の名前をつらつら書き並べてたんだけど、その中に私の名前もあって。私はショックを受ける反面「まぁ確かに遅いし仕方ないか」くらいに思っていたんですが、その中には当時私が仲良くしていた友達の名前もあり。
その子も傷ついていたので慰めたんですが、「○○(私の名前)は本当に遅いからしょうがないじゃん。私は中間くらいなのに…」と言われて、正直それが1番傷ついたし「は?」と思いました。(今思えばその子色々と無神経な子だった…)
クレイはリストを「大したことじゃない」「褒め言葉じゃないか」と言っていたんですが、人にとってはそうでも当事者は深く傷ついてしまうものなんですよね。
前々回の主人公だったジャスティンは金持ちのブライスの家に入り浸り。その理由は母親が危険なヤク中とまた同棲し始めたこと、ジャスティンは過去その男に暴力を受けていたことなどが発覚。
学校では誰もが羨むイケメンアメフト部員のジャスティン。しかしかなり壮絶な家庭環境に置かれていました。
これぞ完璧な家族、とでもいうようなブライスの家の肖像画を見て落ち込み、彼女のジェシカに声もなく泣きつくシーンは切なかった…。
ハンナの母親と度々密会していたり、親友のはずなのに一気飲みを強要されているクレイを助けなかったりと、もはや謎を通り越して不気味な存在のトニー。
複数人で男を囲って暴行を加えていたり、何が何だか分かりません。
今回の主人公となってしまったアレックスは、かなり責任を感じ追い詰められているようでした。クレイとカフェの”モネ”で話をしている時、「全員がハンナを殺したんだ!」と大声で話したり。
ブライスの家のプールに服を着たまま飛び込むシーンもあり、このままではアレックスもどうにかなってしまいそうでした。
ハンナが男子更衣室に堂々と入っていき、「私のお尻は見るくせに!」と言い放ったのがかっこよかった。言いたい放題言われ続けるのを許さず、勇敢にもふざけた男子生徒相手に戦っていたことが伺えます。
この勇気が昔の自分にもあったらな…と思えてならない。
第4話へ続きます。