~ざっくり登場人物紹介~
ジョー:ニューヨークにある小さな書店の店長。愛するベックとついに別れてしまう。
ベック:作家を目指す大学生。作家の夢を理由に恋人のジョーと別れる。
↓ピーチ役のシェイ・ミッチェル。実は今年年越し来日してました。
ジョーがベックと別れて3ヶ月が経った。ジョーは意外にも悲しみを引きずってはいなかった。
カレンという新しい恋人がいるからだ。カレンは整理整頓とS○Xが大好きな最高の彼女だ。
ベックの時のように何もかもがぴったりという訳ではなかったが、お似合いのカップルだとジョーは思っていた。
一方ベックはピーチについて書いたエッセーの出版が決まり、大活躍だ。ジョーはあれからベックをつけたり家を覗いたりはせず、1日3回ほどSNSをチェックするだけ。
と言いつつベックのSNSに書かれたアンチのメッセージにイラついたり、やはり完全には断ち切れていない様子だ。
作家としての道が切り開かれつつあるベックは、古い仲のリンやアニカよりも、作家仲間のブライスと過ごすことが多くなる。
ベックはブライスに書くのを手助けしてもらうと同時に、ジョーの様子も教えてもらっていた。
コレ実は割愛しちゃったんだけど、実は前話のベックのバースデーパーティーの時、仮装してパーティーにやってきたブライスは、なんとジョーの書店の髭だるまと出会っていい仲になったんだよね。
ブライスは普通に美人だから、ほんとに美女と野獣みたいなカップル。
という経緯があり、ブライスには髭だるまを通じてジョーの情報が入ってくるわけね。
ジョーはまだどうしてる?まだあの女の人と付き合ってるの?と質問攻めのベック。やっぱりこっちも気にしてるのね。
ブライスはとにかく書きなさい!と一喝し、ベックのスマホを取り上げて執筆の邪魔になるSNSをすべて削除する。
そしてセラピー帰りのジョーが日課のSNSパトロールをしようとしたところ、すべてからベックが消えていることに気がつく。
混乱するジョー。それもそのはず、今のジョーの幸せは、ベックの様子を確認できていたからこそだったのだから。
ジョーとカレンの部屋にはパコが来ていた。母親が留守の間、預かっていたのだ。
パコは「ロンと別れてママは別人になった」と嬉しそうに話す。
程なくして母親が帰ってくるが、なんだか様子がおかしい。カレンがやんわり突っ込むと、母親は気を悪くし、パコを連れて帰ってしまった。
あれはクスリをやってるわね、とカレン。
パコ、ロンがいなくなってやっと幸せになれたと思ったのにまた問題発生なの…。
早く幸せになってくれ。
ディナーが台無しになってしまい、2人は気分を変えに外へ出かけることにした。
2人で腕を組んで歩いていると、ジョーはある人物を発見する。その人物もジョーの存在に気づくと、パッと顔を輝かせてジョーに近づいてきた。
「ジョー!」
ベック。ついさっきSNSから姿を消したベックが、今なぜかジョーの目の前にいる。
ベックはカレンの存在に気づき挨拶をするが、カレンは敵意むき出し。早く行きましょ、とジョーを促し、さっさとベックとジョーを引き離す。
ジョーは複雑な心境だった。ベックは自分に会いにここへ来たのだ。だってベックの家、この辺じゃないもん。
そしてジョーのスマホにメッセージが届く。見る前から相手はわかっていた。
“会えてよかった。カレンは素敵な人ね”。ベックのメッセージはそう書かれていた。
ジョーは願った。俺は今幸せなんだ、かき乱さないでくれと。
またベックからメッセージが届く。”やった!既読がついたわ”。
ああ、また始まっちゃったねジョー。
それから2人は1日に2~3回、メッセージのやりとりをするようになった。
ベックは「ジョーがもっと話したそうだったから、礼儀としてメッセージを送った」なんて申しておりますが、本の作者近影の候補写真と称して自分の写真を大量に送りつけたり、今読んでいる本の写真をわざわざバスタオル1枚の太ももの上に置いて撮影したり、下心見え見え。
困惑しつつもベックとのメッセージをやめられないジョーは、セラピストに相談することに。セラピストはベックのことをネズミに例え、「害獣のことは忘れるべきだ」とジョーにアドバイスした。
ジョーは同僚の髭だるまことイーサンと、ベックの作家仲間のブライスの引っ越しを手伝いに来ていた。この2人、付き合って間もないけど同棲することになったのよね。
そこへ例の害獣が登場。ジョーは害獣を一瞬見て、「今着てるシャツ俺らがイヤラシイことした時の…」とか思い出に浸っちゃう。しっかりしてよジョー…。
ジョーはベックと一緒に引っ越し作業を手伝うが、ベックが近くにいるだけでムラムラが止まらない。
なんとか作業を終えると、今度はベックがビール片手にジョーに近づいてきた。2人で乾杯し、他愛ない話をしていると、ジョーもベックもお互いのSNSをチェックしていることがわかってしまう。
ベックと甘酸っぱい時間を過ごして帰宅すると、なんとジョーの部屋で、パコの母親であるクラウディアが倒れている。ドラッグのせいで意識不明になってしまったらしい。
病院へ連れて行こうとするジョー。しかしカレンは「何もかも失ってしまう」と反対。
仕方なくジョーはクラウディアを仕事場の地下室へ移し、カレンが付きっきりで面倒を見ることになった。パコには”お母さんはカレンとスパに行っている”と説明し、パコはジョーの家に泊まることになる。
ここでパコが呟くんですよ、「ママ楽しんでるといいな」って。切ない。
ジョーが仕事をしていると、突然大柄な男が店に入ってくる。元クラウディアの交際相手のロンだ。
ロンはクラウディアを探しており、ジョーが絡んでいるのではないかと探りを入れてきたが、ジョーは知らないと白を切り通した。
その夜、ジョーの元へベックから一通のメールがくる。
”明日一日付き合ってくれない?”
ダメだジョー!これは罠だ。
”いいよ”
うーん、ここまでくるとただの馬鹿ですね。
翌日、ジョーは綺麗な海の見えるデッキでベックと待ち合わせ。ベックは「次は男性視点の本を書きたいの。必要な時に手伝ってくれない?」と、これまた勝手極まりない提案をしてくる。
「試してみようか。僕は何を考えていると思う?」
”近寄るな、離れろ!”と念じるジョー。
しかし、ジョーの念は害獣には通じない。
「きっと考えてるのは私と同じこと」
そう言って唇を奪われるジョー。
さらにベックはジョーの上に馬乗りになり、スカートをたくし上げ、真っ青な海と青空に見守られながら激しく絡み合ってしまう。※ここ一応観光地
行為が終わった後は気まずい沈黙が訪れた。
「こんなのは間違いだ」
「もうしない」
2人は今度こそ固く決心した。
次の瞬間、ベックの家。2人はヤッてヤッてヤりまくる。
カレンが甲斐甲斐しくクラウディアの世話をしているこの瞬間、窓際で、クローゼットで、ベッドで、2人は激しく絡まりあった。
ベッドで励んでいる最中、ふとジョーは思い出す。
今日はパコと映画を見る約束だった!
子供との約束をいかがわしい事で忘れる主人公か…これぞ、ゲスの極み。
大慌てで帰宅したジョーは、約束を破ってしまったことをパコに詫びる。しかし、パコが気にとめていたのは映画の約束の事ではなかった。
「ママはどこ?」
パコはおかしいと感づいていた。いつもならきちんと”行ってきます”を言ってくれる母親が、突然家を空けるなんておかしい。
「今日は来ないかと思ってた」
クラウディアの看病中のカレンの元へ、ジョーがやってくる。隣にはパコの姿もあった。
クラウディアはパコの姿を見るなり、涙を流し始めた。
「ごめんね。二度としないって誓ったのに」
弱々しい姿の母親を目の当たりにしたパコは、ただ”いいんだよ”と言って母を抱きしめる。
薬に手を出しても悪い男に引っかかっても、結局子供にとっては母親がすべてなんだよね。
クラウディアが眠った後、ジョーとカレンはイーサンとブライスの新居祝いパーティーに来ていた。
そこへ酒の瓶を持ってうろついているベックが近づいてくる。
ジョーはイーサンに呼ばれてしまい、気まずい雰囲気と共にカレンとベックだけがその場に残された。
ジョーは最高ね、と褒め合う元カノと今カノ。カレンはこう続けた。
「パコの面倒を見るジョーに感動した。彼は愛する人のためなら何だってするのよ」
それを聞いて涙ぐむベック。ベックはそのことを誰よりも知っているから。
「2人が幸せそうで良かった」
そう言い残し、ベックは立ち去った。
イーサンの手伝いを終えた後、ジョーは真っ先にベックの元へ向かった。
「私やっとわかったの。あなたは素晴らしい」
ベックはジョーと別れたことをとても後悔している。ベックはピーチの死で心を閉ざしてしまったことや、ジョーを必要とすることが怖かったと話した。
「だけど私はクズよ。あなたにとって完璧な人と一緒になって」
涙ながらにそう話し、ベックはジョーの元を去った。
カレンの努力の甲斐あり、クラウディアは無事回復。2人はパコとクラウディアの後姿を見送った。
帰宅し、家でくつろいでいるカレンを眺めるジョー。カレンはジョーの居場所そのものだし、人の命だって救う。
カレンはジョーにとって最高の相手だ。
「僕たちはもう終わりだ」
ジョーはテレビを見ているカレンにそう告げる。声を荒げるでもなく、泣くわけでもなく、カレンは冷静だった。
「僕たちには何かが足りない」
その何かが店で買えたらうんたらかんたら~としゃべり続けるジョーを無視し、静かに荷物をまとめるカレン。
「それじゃあ」
カレンはジョーの家を出て行った。
ジョーは走っていた。まるで映画の名シーンのごとく。
見慣れた大きな窓の家にたどり着き、家主の名前を呼ぶが、気付かれない。ジョーは足元の小石を手に取り、窓めがけてぶん投げる。
割れた窓から驚いた家主が顔を出した。
「パーティーで君は僕と離れるべきだと言ったけど違う。僕らは一緒にいるべきだ!」
ベッッッッッッック。そう、やはりコイツです。
そして二人は玄関先でひっしりと抱き合う。こうして2人の物語はまた再開した。
帰宅したジョーは、隣の部屋の前にクラウディアの元恋人、ロンが花束を持って立っていることに気付く。
「彼女は開けないぞ」
ジョーがそう言うと、ロンはジョーに近づいてきた。
「君が助けたと聞いた。ありがとう」
ドアが開き、クラウディアが顔を出す。ロンはクラウディアにキスをして部屋に入っていった。
「ウソをついたね」
振り向くと、後にパコが立っていた。
「良くなるって言ったのに。カレンもいなくなった」
カレンはジョーと別れた後、ロンとヨリを戻したことでクラウディアと揉め、2人は絶交してしまったという。パコは前より最悪になった、と言い残して走り去ってしまった。
(ていうかカレンはいつ引っ越してパコ達はいつこの部屋に越してきたねん)
夜、ベックが外へ出ると、家の前でカレンと遭遇する。
「彼の本性を教えてくれてありがとう」
どうやらカレンは別れた原因がベックであることに気づき、一言言いに来たらしい。ベックが軽くあしらおうとすると、
「彼は私にしたことを繰り返す。最悪キャンディスと同じ目にあうかもね」
と意味深な事を言い残したところで、第8話は終了。
また出たよキャンディス。
キャンディスと同じ目って一体どういうことだ?
まさか殺したんじゃないだろうな…?
今回は1話の中で付き合って別れてヨリ戻して、忙しかったね。
ベックとジョー、今度こそ上手くいくのか見ものです。
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