ついにこのドラマも最終回を迎えてしまいました。ここまできたら、ジョーさんの最期をどうぞ見届けてやってください。
~ざっくり登場人物紹介~
ジョー:ニューヨークにある小さな書店の店長。ついに悪事がバレ、愛するベックを監禁してしまう。
ベック:作家を目指す大学生。愛するジョーの秘密を知ってしまい、監禁されてしまう。
↓幸せだった二人の結末は…?
前話ラストでついにジョーが犯してきた悪事を知り、監禁されてしまったベック。自分の置かれた状況が理解しきれず、完全に取り乱している様子だ。
ガラスの檻の外に、ジョーの姿を見つける。「なぜ私をここに入れたの?」と言うベックに、ジョーは「じっくり話し合えるから」と答えた。
「すべては君のためだったんだ。君理解できる?」
できねーよ。ピーチもベンジーもクズだったけど、ベックにとっては必要な人だったわけだしね。
ジョーのその言葉に、ベックは頭を抱えて泣き崩れる。ベックはまだジョーを信じたかった。
「あなたがやったんじゃないって言って…」
「僕たちはこれを乗り越えるんだ」
そう言ってジョーはベックを檻に残し、立ち去った。
日常に戻ったジョーは、まずベックを装ってSNSにしばらく執筆に専念すると投稿。そして自宅に戻ろうとすると、何やら家の周りに警官と救急車がいる。
開いていた救急車の中から見えたのは、なんとパコの母親であるクラウディアの姿。顔が血まみれで、見るも無惨な姿だ。
パコがその場にいなかったことが、唯一の幸いだった。
「証明してみせるよ」
地下室に戻り、ジョーはベックにそう言った。”あいつは人殺しだったんだ”そう言って見せたのは、ベンジーの秘密の殺人動画だ。
次にピーチが集めていたベックの盗撮写真を見せる。他に箱の中にあったベックの服や下着類は、記念品だとジョーは言った(気持ち悪い)。
「君を愛してる」
そろそろジョーのヤバさが本格的に見えてきましたよ。ベックをまっすぐ見つめる純粋なジョーの目、異常者そのもの。
箱の中にある黒ずんだ歯をちらりと見やるベック。”ベンジーの死体は焼いたよ”というジョーの一言で取り乱してしまう。
助けて!と泣き叫ぶベックを残し、ジョーはまた立ち去ってしまった。
夕方、泣き疲れたベックはいつの間にか眠っていた。そこへジョーが現れ、こっそりと檻の中に執筆セットや毛布をセッティング。
目を覚ましたベックに、ジョーは小窓から食事を渡す。”トイレのバケツが近くにあるから食欲がわかない”と言うベックに対し、ジョーは”空にしておいたよ”と返す。
こ、こわい…。これじゃあペットと同じじゃん。。
完全に警戒モードのベックに、ジョーは昔話を始める。かつて孤児だったジョーは、育て親のムーニーによくこの檻に入れられていた。
どうやらジョーは、かつての自分の経験から檻の中に入ることは”いいこと”と本気で思っているらしい。
「あなたってかわいそう」
檻の中のベックに、ジョーは哀れまれてしまうのだった。
ジョーが店に戻ると、何やらレジの辺りで揉める声が聞こえる。近づくと、そこにはパコの姿があった。
パコはレジの裏にジョーが隠し持っていた銃を持ち出そうとした。使い道は考えずともわかる。
「こんなのは馬鹿がやることだ!」とジョーはパコを叱り、パコにジョーの家の鍵を渡して家に帰らせた。
トラブル続きで頭を悩ませるジョーの元に、今度はアニカからベック宛にメッセージがくる。”寂しいからそろそろ自撮りを送ってよ!”みたいな。いや自撮りいらんやろ。
「実はベックとケンカして、連絡がつかないんだ」
カフェに集まり、ジョーは2人にそう告げた。
リンとアニカは”私たちもだから大丈夫!執筆でこもってるのよ”と笑った。なんでケンカしたの?と聞かれたジョーは、ベックとセラピストの浮気の件を2人に打ち明けた。
2人は心底驚いていた。
「あなたたち結婚するかと思ってた」
この一言には思わずジョーもにやり。
そしてここでジョーは2人から初めてピーチの家の探偵の話を聞く。
ジョーはベックの元に戻り、テイクアウトの夕食をとっていた。どうやらベックはだんだんと落ち着きを取り戻してきたらしい。
パコの件をベックに話すジョー。この状況で隣の部屋の子供を気に掛けるジョーに、ベックは”あなたは優しい”とジョーを褒めた。
2人の心が寄り添ったかと思われた瞬間、突然ベックが「オシッコしたい」と言い出す。ベックはジョーに「お願いだからトイレだけでも使わせて」とお願い。
そりゃあいくらなんてもバケツはなぁ、、。
ジョーは鍵を手に取る。ありがとう、と涙を浮かべて礼を述べるベック。
しかしストーカー男はそんなに甘くはない。ジョーはベックの目が一瞬扉の方へ向いたのを見逃さず、そのまま出て行ってしまう。
取り残されたベックは、ジョーと出会った時から今までのことを思い出していた。一体どうしてこんなことになってしまったのだろうか?
ふと、檻の隅に置いてあるタイプライターが目に留まる。ベックはついにタイプライターに手を伸ばし、一心不乱に書きまくった。
一方ジョーは、パコの母親であるクラウディアの見舞いに来ていた。パコの行方を聞くが、クラウディアは知らないと言う。
ジョーは無責任なクラウディアに苛立ち、なぜあんな男と一緒にいるのかと怒鳴ってしまう。クラウディアは静かに言った。
「ロンは私を脅している。彼を拒めば、息子を失うことになる」
ジョーが外を歩いていると、例のピーチの家族が雇った探偵が接触してくる。探偵はジョーから情報を聞き出そうとし、ジョーもいつものようにかわそうとするが、実はこの探偵、ジョーのことも尾行している。
それでも何とかかわしたジョー。しかし、探偵から気になりすぎる情報を耳に入れてしまう。
それはピーチの殺害現場から、犯人と思わしき人物の物証が出て、これからDNA鑑定されるという。
あっ!!!
そう、あの時ジョーがガマンできずに、ビンの中にしてしまったオシッコである。
何話も前だからこっちも忘れかけてたけど、コレ相当にマズいよね。
ジョーは平静を装い、探偵の名刺を受取ってその場を後にする。
「さっきは取り乱してごめんなさい」
地下室に戻ったジョーにベックが声をかける。ベックは落ち着いた様子で、まるで幸せだった頃と同じ様にジョーに話しかけた。
ジョーは探偵に疑われていることをベックに話す。
「僕が刑務所に入れば嬉しいだろ?」
ジョーはそう問うと、ベックは首を横に振った。
「あなたはモンスターじゃない。私もあなたを理解しようとしてるの」
それに、ジョーが捕まれば、パコが頼れる人がいなくなる。”私たち”でパコをなんとかしてあげなきゃ、とベックは訴えた。
パコと母親が住む部屋の前で、ドアノブをガチャガチャやっているロン。(こいつクラウディアが病院にいること知らないの?一緒に救急車乗らなかったっけ)
その背後に、ゆらりと人影が近づく。小さな人影は手に持っていたバットを振りかざし、勢いよくロンの頭目がけて振り下ろした。
クリーンヒットしたが、ダメージが軽かった。ロンはすぐに起き上がり、逃げるパコを追いかける。
建物の周りの茂みに身を隠すが、ロンはパコの気配を捕える。あと少しで捕まってしまう。
その時、ロンの背後からジョーが現れ、ナイフでロンの首をかき切った。
動かなくなったロンを、二人は見つめた。ジョーがやさしく言う。
「本当のことは誰にも信じてもらえない。僕の言うとおりにするんだ」
ジョーはパコにこれからの作戦を話し、パコを帰らせた。後はこの場をなんとかして、しばらくロンが生きているようスマホで細工をしていれば、誰にも気づかれないはずだ。
ジョーがベックの元に戻ると、ちょうどベックが原稿を書き終えたところだった。ベックは読んで、と原稿をジョーに渡す。
「私わかったの。あなたのした事は全部、私のためだったって」
どうやらベックはかつてのジョーのように、檻の中で悟ってしまったようだ。私は愛されている、大切にされている、そして仕舞にはこの檻の中も悪くはないとまで言った。
結局こういう結末だったか…。まあ、こういう最期もアリなのかな。
顔を近づけあう2人。しかし透明な檻が2人の間を邪魔する。
まだ私を信用できないでしょ、と離れるベック。だけどジョーはもう待ちきれない。
ジョーは檻の鍵を開け、2人は熱いキスを交わす。
あーあ。このバカップルもう見てられない。。
しばらく抱擁し合う2人。すると突然、ベックがジョーの体に勢いよく何かをぶっ刺し、ジョーを檻の中へ閉じ込める。
え??え???
外に出た途端、ベックは鬼のような形相でジョーを罵倒。サイコ野郎、青ひげ(多分おとぎ話のやつ)、白馬に乗った異常者(個人的にはこれが一番好き)、そして最後にはあんたが死ねばよかったのよ!と言い捨てた。
ベックは上の階の書店へ続く階段を上る。扉を開ければ、もう自由だ。
しかし扉の先には鉄格子があり、外へ出られなくなっていた。大声で助けを呼ぶベック。
書店側のドアが開く。そこにはパコが立っていた。
ベックはパコに向かって叫ぶ。
「ジョーは人殺しよ。私も殺される。助けて!」
言った相手がマズかった。何も知らないパコは、これがロンのことだと思ったんでしょう。
パコは扉を閉め、走り去ってしまった。
最期の希望がなくなってしまったかと思われたが、ベックは思いつく。そうだ、鍵!
階段を下り、鍵を探そうと周りを見まわしたベック。異変にはすぐ気が付いた。
ジ ョ ー の 姿 が な い。
気配を感じ、振り返るベック。振り返れば奴がいる。
ジョーはかつてのムーニーに倣い、合鍵を隠していた。やはりジョーの方が一枚上手だった。
逃げ出すベックと、追いかけるジョー。
ベックは机の上にあったハンマーを手に取り、ジョーの頭目がけて一振り。頭から血を流し、倒れるジョー。
ついに殺ってしまったか…?
倒れたジョーのポケットから、鍵が覗いている。素早く鍵を手にし、階段を上がるベック。
後ろを気にしながら、震える手で鍵を差し込む。今度こそ外に出られる!
しかし、やはりそれは叶わなかった。
あれから4ヵ月が経った。
ジョーの店はたくさんの本で埋め尽くされていた。
本のタイトルは「the dark face of love」。作者はグィネヴィア・ベック。
ベックは夢見ていた通り有名な作家になった。残念ながら、この一作が遺作となってしまったが。
一連の事件の犯人として、ベックの浮気相手であるセラピストのニッキーが逮捕された。だからジョーはこうして今日も、書店でベックの本を並べ続けている。
ジョーはクラウディアとパコの元を訪れていた。元気になったクラウディアは今日、パコを連れてカリフォルニアへ経つ。
ジョーはパコに別れを告げる。
「悪いことはすべて忘れてしまえ。君が幸せな人生を送れるよう祈ってる」
2人は最期にハグをして別れた。
ジョーが書店で働いていると、店にひとりの女性が入ってくる。ジョーは女性に心の中で話しかける。
「やあ、いらっしゃい。君は誰?」
女性は店内をぐるりと回り、最後にジョーの元へとやってくる。ハートのサングラスを外した赤毛の女性は、ジョーを見るなりこう言った。
「ねえ、バニー?私生きてるのよ。話し合う必要がありそうね」
「…キャンディス」
ここでYOU-君がすべて-最終話は終了。やっぱり続きあんのかーい!!
っていうかラスト10分激しすぎんかい。最期また新しい餌食が見つかったのかと思ったらこいつかーい。
全て見終わった感想語らせてもらうと、このドラマめちゃくそ面白かった。現時点、ネトフリ作品の中で私はこれが一番好き。
ジョーのキャラクターがどうしても嫌いになれんのですよね。世間からすれば悪いっていうか最低な犯罪者なんだけど、パコにとってはヒーローそのものだし。
オシッコの瓶棚に置いたまま忘れちゃったりとか、けっこう抜けてるところも人間らしくて好き。
ストーリー的にも、現代にあり得そうなストーカーの物語ですごく興味深かった。今けっこう普通じゃないですか、人のSNSを覗くなんて。
現在、31年3月11日時点ではシーズン2はまだ公開されておらず。今はただただ続きを待つばかりです。
この作品がどうにも肌に合っていたようで、しばらく海ドラジプシーになりそうな予感。。
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