~ざっくり登場人物紹介~
ジョー:監禁の末恋人を殺したサイコパスストーカー。ラブに未練があるが今は友人。
ラブ:若く美しく料理の得意な未亡人。ジョーとは良き友人に。
フォーティ:元アル中のラブの弟。ウザいけど憎みきれない金持ち坊ちゃん。
デライラ:ジョーのアパートの大家。ジョーの秘密の城を見つけてしまい、檻に入れられる。
↓デライラ&フォーティのオフショット。
以下、ネタバレ大いに含みますのでご注意ください。
you-君がすべて- シーズン2 8話「ビバリーヒルズをやっつけろ」
囚われのデライラ
貸し倉庫を見つけたデライラを檻の中に閉じ込めたジョー。「エリーのためにここから出して」とデライラは泣き喚く。
ジョーとしてもこれまで気にかけてきたデライラを殺す気などはなく、デライラを外へ出すため自分がこの地を去ることを決意する。
ジョーは自分が逃げ延びた後、デライラが檻から抜け出せるようにタイマーつきの手錠をかけ、デライラの元を去る。
台本
ジョーがラブのロッカーに別れの手紙を入れていると、トラブルメーカーのフォーティが近づいてくる。ジョーの事情など知らず、どうでもいい映画の企画に少しだけ付き合ってほしいと頼んでくるフォーティ。
もはやフォーティの言うことを聞いてやる理由などなくなったジョーだったが、愛するラブへの置き土産として最後にフォーティのわがままに付き合ってやることに。
職場の倉庫でクソのようなフォーティの台本をなんとか読めるように添削してやるジョー。するとそこへ突然黒い車に乗った2人組の男が現れ、ジョーとフォーティは覆面を被せられ連れ去られてしまう。
車の中で、ジョーは今まで殺した誰かの近しい人間からの報復なのではと考えを巡らせる。しかし原因はジョーではなく、俺がギャンブルで負け続けたせいだとフォーティが自ら告白する。
ジョーが車から降ろされ、覆面を取られるとそこは高級ホテルの一室。なんとこの一連の出来事はすべて、フォーティが金で雇ってやらせたことだった。
フォーティの目的はここで映画の脚本を完成させること。あまりにも度が過ぎていると怒るジョーだったが、監視の男にパスポート入りの荷物を取られ、手も足も出ない。
すると部屋のドアがノックされ、ジョーが開けるとそこにいたのはエリー。エリーはフォーティにアシスタントとして雇われ、このくだらない企画に正式に参加することになったのだった。
デライラの手錠のタイマーが切れるまで残り14時間。ここから逃げ出すには、出来の悪い脚本を一刻も早く直し終える事しか道はなさそうだった。
タイムリミットが刻一刻と迫っているなか、一旦は脚本と呼べるものが仕上がったものの、エリーが「最初から書き直したほうがいい」と超爆弾発言をする。自分の書いた脚本を否定されたと傷ついたフォーティは突然窓から飛び降り、ゴミ置き場にキャッチされそのまま走って逃走。
唖然とするジョーとエリーだったが、フォーティがいない事には永遠に荷物を取り返せないことに気づき、フォーティを追いかける羽目になるのだった。
近場のバーというバーを探し渡り、ようやくフォーティを見つけ出したジョー。フォーティは既に酔い潰れ、最悪の状態だった。
ジョーはフォーティに勧められるまま炭酸水を口にする。すると突然フォーティはジョーの腕にマジックで数字を書き始める。
何してるんだ?とジョーが問うと、「さっきお前の炭酸水にドラッグを入れたから、いつどこにいたか忘れないように時間を書いてる」とさらっと答えるフォーティ。「お前の適量がわからなかったから、通常の4倍くらい入れた」という最悪の一言を添えて。
沸き起こるフォーティへの怒りを抱えながら、ジョーは1人ホテルの部屋へと戻る。
ジョーがフラフラとホテルの廊下を歩いていると、なぜかラブの姿が見える。ラブの母親が現れ彼女を連れて行ったかと思うと、今度は幼き日の自分の姿、それからキャンディスの姿も。そして最後に監視の男の姿を見て、ジョーは意識を失うのだった。
悪夢
ジョーが目覚めると、目の前にはフォーティの顔が。ジョーが起きるや否や、フォーティはこの映画の主人公であるベックの気持ちを理解するため、役になりきって演じてみようと提案する。
ベックの台詞を読み上げるフォーティの声はしだいに本物のベックの声に変わり、ジョーはフォーティに襲いかかり、危うく首を絞めて殺しかける。
ドラッグで錯乱するジョーに、フォーティは職場のアナブリンで売っているジュースを買ってきて飲むよう言い聞かせる。そこで初めて監視から逃れるセーフワードがあることを知り、ジョーは激怒し部屋から出て行くのだった。
気づくとジョーは洗面台の前に立っていた。どのくらいそこにいたのか、その前に何をしていたのかも覚えていないが、なぜか手のひらは血で赤く染まっていた。
わけもわからぬまま部屋へ戻ると、部屋には企画に専念するフォーティの姿が。フォーティに聞くと、ジョーはアナブリンへ買い物に行き、帰宅した途端から「手が血塗れだ」と騒いでいたらしい。
まだ幻覚作用が治まらず、何が現実なのかもわからない。そこへラブから電話があり、あの時廊下で見たラブの姿は本物だと確信する。
「別れたくない」とやっと本音を口にするラブ。「僕も同じ気持ちだ」と答えるも、デライラから逃れなければいけないジョーは「一緒に街を出ないか?」と提案し、ラブは大喜びで賛成する。
最悪な夜に希望を見出したジョーだったが、ドラッグの作用で今度は自身の母親の姿が見える。「私たちは変われない。あなたはきっとまた殺す」とジョーを責め立てる母から目を逸らすと、血で真っ赤に染まった両手が目に入り、ジョーは叫び声を上げるのだった。
フォーティの過去
部屋へ戻るとフォーティが脱力したように座り込んでおり、「ベックはニッキー先生じゃなく、元彼に殺されたんだ」とぽつりと呟く。ついに全てを知られてしまったと、ガラスの破片を手にフォーティに近づくジョー。
しかし、フォーティが口にした言葉は意外なものだった。
昔、世話係の女性から性的虐待を受けていたというフォーティ。しかし実際フォーティは彼女を愛しており、相思相愛だと思っていた。
だが彼女が浮気をしていると知り、逆上したフォーティは彼女を殺害してしまったのだ。両親は自殺に見せかけ、この事実をもみ消した。
フォーティがベックの真相に気づいたのは自分も同じ過ちを犯したからであり、ジョーのことまで知っているわけではなかった。ジョーはそっとガラスを手放し、自分と同じ苦しみを抱え続けてきたフォーティを抱きしめるのだった。
翌朝ジョーが目を覚ますとフォーティの姿はなく、ジョーの私物はテーブルの上に置かれていた。デライラの手錠が解除されるまであと僅かだが、少しでも早く解放してやりたいとジョーは貸し倉庫へ急ぐ。
そして息を切らしながら到着したジョーが血の海と共にデライラの遺体を発見するシーンで第8話は終了。
感想
残り2話にしてデライラが脱落。
やはり檻に入った時点で運命は決まっていたかー。
ジョーが度々血に染まった自分の手を見るのはドラッグの幻覚作用と思いきや、実はデライラの死の伏線でした。
貸し倉庫でひとり死んだデライラ、自分自身はドラッグにより記憶のない空白の時間があり、手が血塗れになる幻覚も度々見ている。
次話は”俺が殺ってしまったのか…?”という答え合わせになるわけですが、果たして本当にジョーがやってしまったのか?
今回はジョーがドラッグを盛られてからの幻覚と現実が非常にわかりづらく、目が覚めるとフォーティがなんかやってる、みたいな流れが何度も繰り返されるし、ジョーの目に映るものどこまでが幻覚なのか見てるこっちもわからないのに、この記事のネタバレだけを読んでくれている人には果たしてどれだけ伝わっているんだろうとちょっと不安になります。わかんねーよ!と思った人はぜひドラマ本編を見てみてね。(フォーティに対するジョーのツッコミとかもなかなか面白いので)
それにしても、目が覚めたらそれまで何をしてたかわからなくて、空白の記憶を徐々に取り戻して行くって…もうこれやん。
意識ないうちに知らない女の人と婚約してた〜とか男とヤッちまった〜という内容に対し、こっちは間違えて人殺しちまったかも。。というブラックすぎる内容だけど。
次話もこのホラーなハングオーバー状態が続くのでお見逃しなく。