~ざっくり登場人物紹介~
クレイ:自殺したハンナに恋していた少年。同級生のジャスティンと兄弟になる。
ジャスティン:運動部の人気者でジェシカの元恋人。複雑な家庭環境で育ち、現在はクレイの兄弟に。
ジェシカ:美人のチアリーダーでジャスティンの元恋人。ブライスにレイプされた過去がある。
ブライス:金持ちの息子で運動部の人気者。ジェシカをレイプした罰を受け他校に転校するも、水死体となって発見される。
以下、ネタバレ大いに含みますのでご注意ください。
13の理由 シーズン3 3話 「善人も悪人も大差はない」
死の知らせ
朝、アニから川でブライスの遺体が見つかったと聞くクレイ。クレイは真っ先にブライスとアメフト仲間であったザックとジャスティンに訃報を告げる。
ブライスとはジェシカの件で因縁があったものの、長年”兄弟”と呼び合い何度も助けられてきたジャスティンは、突然の訃報に酷くショックを受ける。ブライスの訃報は校長によりリバティ高の生徒全体にも知らされる。
アニはブライスが失踪する前ジェシカに手紙を書いていたこと、以前ジェシカがブライスの屋敷にやってきた姿を見たことをクレイに打ち明け、2人はジェシカがブライスに手を下したのではないかと疑う。
さらに過去アニはジェシカにアレックスとのSEXの相性が悪いと相談されたことがあり、ジェシカに道具を使った自慰行為を勧めると、初めての自慰行為の感想をアニに報告したジェシカは「行為中、天敵とも言える相手を想像してた」と告白したのだった。
ジェシカが想像していた人物とはブライスの事で、想像を実現させようとブライスに会い、そこでいざこざが起こりブライスを殺害してしまったのでは?と推測するクレイとアニ。
ジャスティンも怪しいと踏んだクレイとアニは彼を見張ることに。バイトを終えたジャスティンはジェシカの運転する車に乗り、2人はある部屋の一室へと消えていく。
2人の消えていった部屋に突撃するクレイとアニ。部屋に入るなりクレイは「警察には売らないから正直に話してくれ」と2人を犯人扱いするが、2人は「ありえない」と否定し真実を語り始める。
ジェシカとジャスティン
ある夜、突然ブライスに呼び出されるジャスティン。恋人との別れに学校でのいじめ、孤独だったブライスはジャスティンに元の関係に戻りたいと懇願するが、ジャスティンはブライスを許さず「ジェシカに近づいたら殺す」と言い捨てて去っていく。
その後ジェシカのバイト先にやってきたブライスは心からの反省を述べ謝罪をするが、ジェシカは冷たい言葉を浴びせブライスを追い返す。
ジャスティンが自分を守るためブライスを脅したと知り、密かに抱え続けていたジャスティンへの想いは爆発。ジェシカは恋人のアレックスと別れ、秘密裏にジャスティンと体を重ねるようになったのだった。
銃
パーティーでの騒動の後、タイラーの持っていた銃を処分したクレイとトニー。しかしタイラーはトニーに実はもう一丁銃を隠し持っていたと告げ、「もう必要ないから始末したい」と言う。
その夜、自宅のPCで写真を眺めるタイラー。画面の中には、頭を銃で撃たれたブライスの水死体が映っているのだった。
その他の出来事
クレイを疑うノラ
遺体の確認を済ませ取調室に通されたブライスの母ノラは、警官からブライスが自殺した可能性を問われるが否定。クレイやトニーの名前を上げ、彼らを調べるよう訴える。
感想
今回アニとクレイの探偵ごっこの餌食になってしまったのはジェシカとジャスティン。さすがに“ジェシカは過去を書き換えるためにブライスと寝ていたんじゃない?”というアニの発想は酷すぎるでしょう。
ジェシカに恥ずかしげもなく自慰行為を教えたり、なんか高校生らしくないというか、違和感があるんだよな…。
見事生徒会長の座を獲得したジェシカは、ケイシーという過激な支援仲間もつき運動部を潰すため闘志を燃やす。ずっと被害者という影の存在だったジェシカが堂々と闘えるようになった事は嬉しいものの、バイトで後輩の男子に対し威圧的な態度をとっていたりと、”ただの気の強い女”化されているような気がしてどうも気になる。
さらに今回は初めての自慰行為、性に目覚めてからジャスティンとソフトなSMプレイもどきをしていたという過激な描写も。あえてジェシカにこれらをやらせることで、よりリアルなティーンエイジャーの性を描きたかったことはわかるんだけど、ジェシカのあまりの変化に視聴者が置いてけぼりになってしまうというか、ちょっと共感しづらいなと思ってしまいました。
アレックスを捨て、直後にジャスティンとバイト先のバックヤードで隠れてSEXとかはさすがに設定酷すぎるんじゃないか?SEXシーンもやたらと激しすぎて、この番組冒頭で”家族や友達と一緒に鑑賞して話すきっかけに”と言ってるけど、こんなん人と見れねーよ!と突っ込みたくなります。
転校してからというもの不幸続きだったブライスは、使用人という立場のアニと友達になろうとしていました。ジャスティンを呼び出し以前ならば想像も出来ないほど弱々しい姿で「元に戻れるならなんでもする」なんて懇願したのも、よほど孤独だったことがわかります。
ジャスティンやジェシカがブライスを突っぱねるのは当然といえば当然なんだけど…冒頭でジャスティンが言っていた通りブライスも「人間」で、人は誰かの助けがないと生きていていけない生き物なんだと実感させられました。
ブライスは本気で罪を償い、変わろうとしていたように見えましたが、1人ではその方法がわからなかったように思う。ジャスティンやジェシカじゃないにしても、誰か1人でもブライスを信じ支える人間がいたら…と思えてなりません。生きていなければ償うものも償えない。
その他気になったのは、恋人ケイレブからブライスの訃報を聞かされたトニーが、“家族を守るため知っていることを話す”と警察に行こうとしていたこと。”話せばどんどん疑われるだけ”とケイレブに止められていましたが、トニーまた何か秘密を抱えているのか?
それからラストで判明したブライスは銃で頭を撃たれていたという新事実。タイラー自ら写真を撮ったのであろうこと、それから隠し持っていた銃を”もう必要ないから処分したい”と言っているあたり犯人っぽさ全開ですが、全開すぎて逆にミスリード感満載なので、タイラーではないと予想します。(半分は願望)
それにしても、タイラーはいつブライスの遺体を発見していたのか?
続きは第4話へ。