~ざっくり登場人物紹介~
クレイ:ハンナのクラスメイトで元バイト仲間。ハンナに恋していた。
ハンナ:自殺した転校生。自殺に至った”13の理由”をテープに録音して残す。
トニー:クレイの親友。生前のハンナの良き相談相手。
オリヴィア:ハンナの母。ハンナがいじめにあっていたと確信し、学校に訴訟を起こす。
ジャスティン:運動部の人気者。5ヶ月間ホームレス生活をしており、現在はクレイの家に泊まる。
ジェシカ:美人のチアリーダー。ブライスのレイプ被害に苦しむ。
ブライス:金持ちの息子で運動部の人気者。ハンナ、ジェシカをレイプし苦しめた犯人。
以下、ネタバレ大いに含みますのでご注意ください。
13の理由 シーズン2 8話 「我が愛しき娘」
追い詰められたブライス
クレイと共に久しぶりの学校に登校するジャスティン。学校はネットに上げられたハンナのテープの話題で持ち切り、ブライスの自白部分が放送で学校中に流れるなど大混乱に。
周りはブライスに疑惑の目を向け始める。ロッカーに「レイプ犯」と落書きされ、流石のブライスも余裕の表情を崩す。
ジェシカのため闘う覚悟を決めたジャスティンは元親友のブライスに宣戦布告をする。ブライスはジャスティンを「役たたずのただの白人」「誰もお前の話は聞かないと吐き捨て、去っていく。
その日は学校でアメフト部のリーダーであるブライスを称える式典が開かれる。動画の件で脅迫されたマーカスは、自身の地位を守るため“レイプ魔のブライスを守っていた”と大勢の前でスピーチし、更なる波紋を呼ぶ。
アレックスがクレイの家を尋ねると、ドラッグにより吐瀉物が詰まり意識を失いかけているジャスティンの姿が。不自由な体に鞭を打ち、アレックスはジャスティンを救う。
クレイはやっとスカイから連絡があり、更生施設に入っているスカイと再会。スカイの病が”躁うつ病”であることを知る。
病気を克服して前に進みたいと望むスカイ。2人は互いを想い合いながらも別れの選択をする。
クレイが帰宅すると、両親がジャスティンのドラッグの件やクレイが母のパソコンから証拠品のハンナのテープを盗み流出させたことで大喧嘩に。部屋に戻ったクレイは日常がめちゃくちゃになった全ての元凶であるハンナに怒り、ハンナの幻覚に「僕の前から消えろ」と言い放つ。
クレイの両親の口論を耳にしたジャスティンはクレイの家を出ていき、ヤク中の母親が待つ家へ帰る。
ベイカー夫妻の証言
ハンナの父アンディは前の学校でもハンナがいじめられていたことや、リバティ高を選んだのは生徒のケアに重点を置いていたからだと証言する。学校側の弁護士に浮気をしていたことを指摘され「生前のハンナが父親の浮気を知りショックを受けた可能性は?」と尋問される。
指摘の通り、ハンナに浮気を目撃されていた父アンディ。ハンナは「ママに正直に話さないなら私から言う」と大激怒し、アンディはハンナに言われたとおりオリヴィアに浮気を告白する。
アンディに続き証言台に立つオリヴィア。アンディ同様学校の責任を主張するも、オリヴィアの家系は不安症の遺伝の可能性があることを指摘され「ハンナに治療を受けさせようとは考えなかったのか?」と問い詰められる。
裁判の後、ハンナが浮気の件を知っていたとなぜ黙っていたのかとアンディを責めるオリヴィア。「裁判に負けたらあなたのせい」と言い張るオリヴィアにアンディは「学校やレイプ犯と同じように私たちにも責任がある」と辛い真実を突きつける。
その他の出来事
ブライスに疑念を持ち始めるクロエ
トイレに”ジェシカがヤリたがった”と落書きされていることに気づいたクロエは、自分自身の疑念を払うように落書きをマジックで塗りつぶす。
タイラーにキレるザック
妹の盗撮写真で脅迫されたザックは、タイラーに掴みかかり怒り狂う。タイラーは自分はやっていない、犯人はブライスだと言い張る。
感想
今回の証人はハンナの両親、ベイカー夫妻。父アンディはオリヴィアと別居後別の女性と暮らしているという描写はありましたが、女性との関係はハンナの生前からで、なんと浮気現場をハンナに目撃されていたと。
回想シーンではハンナがバイトの休憩中に父が他の女性とキスしているのを目撃って感じだったけど、娘のバイト先近くで堂々不倫って一体…。
自分の親の不倫現場を目撃してしまうショックは計り知れないほど多いと思う。それが高校生という不安定な年頃なら尚更。
父親に対する嫌悪感は半端じゃないでしょう。しかし父親を罵倒するわけでもなく“自分の口から母親に告白させるように促す”という選択ができたハンナは凄い。
アンディはハンナの言うことを聞きオリヴィアに浮気を告白。ハンナはオリヴィアが泣いている姿を見るも、何も知らないふりをして「いつもありがとう」と花をプレゼント。
ハンナは優しくて思いやりがあるが、内心すごく辛い思いをしていたと思う。この出来事が自殺の直接的な原因になったとは言い難いけど、世の中に失望した理由の1つではあったと思うし、何より自分自身に辛いことがあっても両親に相談できなかったのは確か。
オリヴィアはアンディを責めていたけど「自分たちにも責任がある」という言葉に関してはアンディが正しいと思う。
学校はクレイがテープを流出させたことにより、ブライスの地位が崩れ始めていきました。狡賢いマーカスは手のひらを返してブライスを売り、恋人のクロエもブライスに不信感を抱き始める。
また、学校に戻ったジャスティンはブライスと闘う決意をするも、やはりドラッグ沼から抜けられない。お世話になっているクレイの両親が自分について口論しているのを聞き、行き場を無くしたジャスティンはヤク中の母親の元へ。
どんなにどうしようもない親でも、子供にとって帰る場所は親の元しかないという事実が悲しい。
クレイはスカイと再会を果たすも、結局別れるという悲しい結果に。でもお互い不安定というのはお互いにとって悪影響になりかねないので、これで良かったのかも。
続きは第9話へ。