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【13の理由1-9話のネタバレと感想】止められなかった”犯罪”

~ざっくり登場人物紹介~

クレイ:ハンナのクラスメイトで元バイト仲間。ハンナが自殺した理由についてのテープを聞き進める。

ハンナ:自殺した転校生。自殺に至った”13の理由”をテープに録音して残す。

トニー:クレイの親友。ハンナにテープのコピーを託され、ハンナを苦しめた人物たちの動向を見守る。

オリヴィア:ハンナの母。遺品からリストを見つけ、ハンナがいじめにあっていたと疑う。

ジャスティン:アメフト部の人気者。ハンナのファーストキスの相手。

ジェシカ:美人のチアリーダー。ハンナの元親友。

以下、ネタバレ大いに含みますのでご注意ください。

目次

13の理由 シーズン1 9話 「カセット5:A面」

“ジャスティン・フォーリー”

ハンナの悲惨な1年は終わり、夏休みになった。新しい自分に生まれ変わるため、ハンナは新学期の前に長かった髪を切り、再スタートを切る。

今年から真面目になると決意していたハンナだったが、意中のクレイにパーティーに誘われ、1度は断るものの密かにパーティーにやってくる。パーティーの主催はジェシカで、ハンナはそこで初めてジェシカとジャスティンが付き合っていることを知る。

パーティーではずっとクレイと一緒にいたが、ある事が起こりハンナは1人きりでジェシカの寝室にいた。そこへ酔っていちゃついたジェシカとジャスティンがやってきて、逃げ場を失ったハンナは咄嗟に身を隠す。

今にも事が始まりそうな雰囲気だったが、泥酔したジェシカが意識を失ってしまい、ジャスティンは部屋の外へ。入れ違いでブライスが部屋に入ってくる。

そしてハンナはブライスが泥酔したジェシカを押さえつけ、レイプする様子を目撃してしまうのだった。

嵌められたクレイ

テープを聞いたクレイはジェシカに話しかけるが、ジェシカはテープの内容を認めず、相手はジャスティンだと言い張る。しかしジェシカ本人も自身の記憶からテープの内容が嘘ではないことを勘づいており、事実から逃れるため学校で隠れて酒を飲むように。

   

ジェシカの件を知り暴走するクレイを止めるため、マーカスはクレイの荷物の中にドラッグを忍ばせて嵌める。ドラッグの所持が見つかったクレイは3日間の停学処分に。

迎えにやってきた母親に、クレイは“暴行されたが証拠がない場合加害者を告発できるのか”と質問するが、この場合の告発は難しいと答えられる。ドラッグの所持に加え妙な質問をする息子を心配する母。

しかしクレイは何も話そうとせず、ついに母レイニーは感情を爆発させる。ここでクレイは初めて母にハンナと友達だったこと、ハンナを失って寂しいという思いを打ち明けるのだった。

   

ジャスティンの元へやってくるクレイ。クレイはジャスティンがジェシカに”相手は自分だ”と思い込ませていることを責め、ジェシカも勘づいてる、真実を伝えるべきだと言う。

が、真実を知ればジェシカがより傷つくと、ジャスティンは考えを改めようとしない。

   

クレイはトニーの元へ向かい、“なぜあのテープを聞いても誰も何もしないんだ!”と怒りを爆発させる。トニーはクレイを落ち着かせ、まずはテープを全部聞けと促す。

トニーの隣でクレイが次のテープを聞き始めるシーンで第9話は終了。

感想

今回のテープの主人公は再びジャスティンでしたが、内容を聞く限り、これはジェシカを救えたのに助けなかったジャスティンとハンナ、2人のテープのように感じました。なぜレイプ犯ブライスのテープではないのか?この理由は後々明らかになります。

部屋を出たジャスティンはブライスが部屋に入るのを阻止しようとした。しかし家に泊めてもらったりドラッグを調達してもらったりとブライスに世話をしてもらっているジャスティンは、「俺の物はお前の物だろ?」という一言に負け、部屋に入らせてしまう。

その後もう一度ブライスにやめてくれと懇願するも、揉めあった末ブライスに部屋から追い出される。ジャスティンは自分の不甲斐なさに涙を流す。

ジャスティンはジェシカの心を守るため、相手は自分だったと嘘をつきます。ジェシカもジャスティンの言葉を信じようとするも、やはり記憶は誤魔化せず、矛盾から逃れるため酒を飲み常にハイな状態に。ドラッグにまで手を出しています。

   

今回の内容はあまりに重く、彼らがまだ17歳という事実もあり自分の中で何が善悪なのかわからなくなってきました。「ジェシカに真実を告げるべきだ」というクレイの言葉さえ正しいのかわからない。

ただ自分なりの答えとしては、悪いのはやはりレイプ犯ブライスであり、助けられなかったハンナやジャスティンは罪の意識を感じて後悔をしたとしても、そのことで自分を追い詰めて欲しくないと思いました。だって彼らはまだ17歳、何にでも勇敢に立ち向かえる年齢ではないですから…。

それを目撃してしまったハンナも、脅され力ずくで部屋を追い出されたジャスティンも、私は被害者だと思う。ジャスティンについては「男なら自分の女くらい守れ!」と厳しい意見をたくさん見てきたけど、私は以前恋人に「男にだって”怖い”という感情がある」と気付かされたことがあります。

今回のことでなぜジャスティンがクレイをこれほど止めようとしているのかという理由も明らかに。ジャスティンがいつも余裕なくクレイにキレているのは、ジェシカを守ろうとしていたからでした。

   

しかしレイプ犯ブライスが何の罪も感じず、のうのうと普通に生活しているのは許し難い。被害にあったジェシカにこれ以上辛い思いをして欲しいわけでは決してないけど、やはりブライスは裁かれて欲しい。

こういうケースの場合日本ではよく「意識を失うほど酒を飲んだ女性も悪い」と女性を責める言葉を耳にします。実際私自身酒を飲まない人間なので、男性女性問わず人前でベロベロになるまで酔っ払う人の心理がわからず「何を考えてるの?」と思っていました。

でも今回の13の理由を見て自分の中で1つ明らかになりました。“飲酒していたら何をされても仕方がないのか?”-答えは絶対にNO。

何かを理由にレイプという卑劣な行為が正当化されていい理由なんて絶対にない。それは断じて言えます。

ジェシカが被害にあっているシーンは妙にリアルで正直見ているのが辛かったけど、レイプという犯罪について考える機会になり、私は見てよかったと思っています。

   

続きは第10話へ。

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