~ざっくり登場人物紹介~
クレイ:ハンナのクラスメイトで元バイト仲間。ハンナが自殺した理由についてのテープを聞き進める。
ハンナ:自殺した転校生。自殺に至った”13の理由”をテープに録音して残す。
トニー:クレイの親友。ハンナにテープのコピーを託され、ハンナを苦しめた人物たちの動向を見守る。
オリヴィア:ハンナの母。遺品からリストを見つけ、ハンナがいじめにあっていたと疑う。
以下、ネタバレ大いに含みますのでご注意ください。
13の理由 シーズン1 8話 「カセット4:B面」
ライアン・シェイヴァー
リバティ高では進路説明会が開催される。大勢の大学や職業がある中、本好きのハンナは図書館員のブースで足を止める。
ブースの担当者はハンナが物書きに憧れていることに気づき、図書館で開催されている詩の創作クラブに誘う。
戸惑いながらもクラブにやってくるハンナ。そこには同級生のゲイの男子ライアン・シェイバーの姿があった。
ライアンに話しかけられるも、ハンナは冷たくあしらう。ライアンはハンナの不名誉なリストを学校新聞に載せて広めた張本人だったのだ。
後日ライアンはハンナに仲直りの印として日記帳を贈り、ハンナはライアンを許す。クラブでライアンの詩を聞き、心を動かされたハンナはライアンに詩の書き方を教えて欲しいと頼む。
ライアンに手伝ってもらい、ハンナは1つの詩を完成させる。ハンナは公開する気などなかったが、ライアンは”人の人生を変える詩”だと言い張り、ハンナの許可なく学校新聞に載せてしまう。
学校に登校したハンナは学校中の笑いものになる。ライアンはハンナが書いたものをそのままコピーして載せたため、筆跡でハンナだと周りにバレてしまったのだ。
コミュニケーションの授業でも詩の内容が取り上げられ、ハンナは屈辱的な思いをする。ハンナはライアンを責めるも、ライアンは自分の行いが正しいと言い張るのだった。
トニーの秘密
留学生の学校案内中、学校に対する怒りを爆発させたクレイ。トニーはクレイを連れ出し、ある場所へ連れていく。
山の中でクレイにロッククライミングを体験させるトニー。初心者のクレイはかなり苦戦するも、無事に頂上までたどり着く。
今までに感じたことのない達成感を得たクレイ。そこでトニーはクレイにある話をするのだった。
実はハンナの良き相談相手だったトニー。ある日トニーは自宅の玄関先に箱を置いて去っていくハンナの姿を見る。
数十分経ちトニーが箱を取りに行くと、中にはテープと手紙が入っていた。ただ事ではないと察知したトニーはすぐにハンナの家に向かうも、 ハンナは既に遺体袋の中だったという。
トニーがハンナの為に行動する理由を知ったクレイ。話を聞くまでトニーがハンナを好きだったのではないかと思っていたと話すと、トニーは自身がゲイであることを告白する。
クレイはトニーからハンナのテープを再び受け取る。テープを聞き、あの詩がハンナの書いたものであると知ったクレイが学校新聞をハンナの母オリヴィアに渡しに行くシーンで第8話は終了。
感想
今回の主人公はインテリなゲイ、ライアン。実はトニーの元恋人でもあります。
ハンナにとって不名誉なあのリストを学校中に知らしめた張本人でもあるライアン。やはり2回目もやらかしました。
ライアン本人は全然悪いことをしたという素振りなく、むしろいいことをしたと思い込んでいる様子。せめてハンナの筆跡そのままでなくPCで打ち直すくらいしたら周りにはハンナのものだとバレなかったのでは…?
しかし、自分の書いた恥ずかしい詩が学校中に知れ渡り、ましてや授業でも取り上げられるなんて耐え難い屈辱です。やはりライアンの罪は思い。
ハンナがバイトに行くと、好意を抱いているクレイまでもがあの詩を読んでいる。ハンナが作者だと知らないクレイは「この子の詩は好きだけど、友達になりたくない」とハンナにとって残酷な一言を呟いてしまいます。
せめてクレイだけでもハンナの事を理解してくれていたら…。詩を書くのをやめたハンナは、この頃からテープを録音し始めます。
現実パートではトニーがハンナの自殺現場を目撃していたことが明らかに。トニーはハンナがテープを置いた時、話しかければ良かったと後悔していました。
トニーがハンナのために行動するのは、ハンナを助けられなかった罪悪感もあるのでしょう。
遺体袋に入れられたハンナが救急車に投げ込まれる姿を見たと語ったトニー。落ち着いていて大人びた印象ですが、所詮は17歳。表に出さないだけで彼も苦しみを抱えているんじゃないでしょうか。
第9話に続きます。