~ざっくり登場人物紹介~
クレイ:ハンナのクラスメイトで元バイト仲間。ハンナが自殺した理由についてのテープを聞き進める。
ハンナ:自殺した転校生。自殺に至った”13の理由”をテープに録音して残す。
トニー:クレイの親友。ハンナにテープのコピーを託され、ハンナを苦しめた人物たちの動向を見守る。
オリヴィア:ハンナの母。遺品からリストを見つけ、ハンナがいじめにあっていたと疑う。
ジャスティン:アメフト部の人気者でジェシカの恋人。ジェシカに真実を隠す。
ジェシカ:美人のチアリーダーでジャスティンの恋人。パーティーでブライスに酷いことをされるも、ジャスティンの嘘を信じる。
以下、ネタバレ大いに含みますのでご注意ください。
13の理由 シーズン1 11話 「カセット6:A面」
“クレイ・ジェンセン”
ハンナがジェシカの悲惨な現場を目撃する少し前のこと。1度はクレイの誘いを断ったものの心変わりしてパーティーにやってきたハンナは、クレイの姿を見かけるも声をかけられずにいた。
勇気を出したクレイがハンナに声をかけたことで、2人の距離は縮まる。2人とも、この日は映画館で一緒に働いている時とは何かが違うと感じていた。
騒がしいパーティー会場を抜けジェシカの部屋で2人きりになったハンナとクレイは、ついにキスをする。今まで想いあっていた時間が長かった分、2人の勢いは加速しキス以上の事に発展しそうになる。
しかしその瞬間ハンナは他の男子に傷つけられたことがフラッシュバックし、クレイを酷く拒絶してしまう。
クレイが部屋を出ていき、1人きりになったハンナ。この後彼女は元親友のジェシカがレイプされる場面を目撃してしまうのだった。
真実を知ったジェシカ
トニーの車の中で自分のテープを聞いたクレイ。結局クレイはハンナを傷つけてらはおらず、テープの内容はハンナからの謝罪だった。
しかしクレイは“あの時ハンナを1人にしなければ”と酷く自分を責める。
母親の交際相手と揉め、家出したジャスティン。ジェシカやザックに電話をかけるも2人とも連絡がつかず、アレックスの家に泊まらせてくれと押しかける。
そこへようやくジェシカから電話がかかってくるが様子がおかしく、電話の奥からはブライスの声が。ジャスティンとアレックスはブライスの家に駆けつける。
迎えに来たジャスティンが連れて帰ろうとするも言うことを聞かないジェシカに、ついにジャスティンはあの日ジェシカの身に起こった真実を告げる。
「兄弟」と歩み寄ってくるブライスに掴みかかり、怒り狂うジャスティン。ショックを受けたジェシカは「大っ嫌い」とジャスティンを平手打ちし去っていく。
ハンナの母オリヴィアがハンナの遺品を整理していると、ハンナを苦しめた人物たちの名前が書かれたリストが見つかる。
帰宅したクレイが母親からリストのことを聞かされ、クレイの名前も載っていたことで裁判に召喚されると聞かされるシーンで第11話は終了。
感想
ついに1話からずっと気になっていたクレイの理由。私の予想は恋愛面でハンナを深く傷つけたorやはり何もしていないのどちらかだったのですが、結局クレイはハンナを傷つけてはいませんでした。
ハンナの言い分としては、あの日クレイを拒絶する原因となった、ハンナの身に起きた様々な酷いことを知って欲しかったということでした。それからクレイへの謝罪も。
これがただのサスペンスドラマだったら、実はクレイはめちゃくちゃ酷いことをしているもその時の記憶欠けており、テープを聞いて初めて思い出し罪の意識に苛まれる…的な展開もだったかもしれませんが、個人的にはクレイがハンナに酷いことをしていなくて良かった。クレイは”あの時一緒にいれば良かった”と後悔していましたが、あの状態で女の子に出ていけって言われたら…あれ以上あの場にいるなんてできないよ。
とはいえ、ハンナはクレイとキスしている間一瞬でも幸せな未来を想像していました。学校で並んで歩き、同級生や親もみんなが2人を祝福してくれる。
あまりに幸せで理想的なシーンだったため、もしもこの時のハンナに嫌な記憶がよぎらなかったら、クレイが拒絶されてもなおハンナの傍にいたら、ハンナは幸せになれたのではないか…と思わずにはいられません。
この他に印象的なシーンとしては、テープを聞くうちに具合が悪くなったクレイに”とりあえず何か食えよ”とトニーがカフェに連れていくんですが、そこで働いているパンク少女のスカイ。
スカイはハンナが生きていたエピソードから現実パートでクレイがザックの車にいたずらするシーンまで今までにもちょいちょい出てきていて、どうやらクレイと昔仲がよかったものの何かが原因でぱったりと疎遠になってしまったらしい存在です。
そこでクレイはスカイにタロット占いをしてもらうも、ハンナのことを馬鹿にするような事を言われ激怒。しかしスカイの腕はリストカットで傷まみれ、自殺したハンナを馬鹿にするのは、自分はリストカットでなんとか命をつなぎ止めているからでした。彼女も今後もキーキャラクターとしてストーリーに絡んできます。
ジェシカはついに自分の身に起きた真実を知り、ハンナの母オリヴィアはハンナを傷つけた人物たちのリストを発見。そろそろシーズン1もラストスパートに差し掛かっており、今後物語がどうなっていくのか注目です。
続きは第12話へ。