～ざっくり登場人物紹介～
ジョー：監禁の末恋人を殺したサイコパスストーカー。キャンディスによって檻に閉じ込められるが…？
ラブ：若く美しく料理の得意な未亡人。実はストーカーのジョー以上にヤバい奴…？
フォーティ：元アル中のラブの弟。ジョーの過去に疑いを持ち始める。
以下、ネタバレ大いに含みますのでご注意ください。
you-君がすべて- シーズン2 10話 「ラブ・アクチュアリー」
ラブの過去
話はフォーティが性的虐待を受けていた頃まで遡る。両親が長期間留守にしている間、ラブは偶然世話係の女性がフォーティに手を出している場面を目撃してしまった。
愛する弟をレイプ犯から守るため、ラブは女性の喉をナイフで切り裂く。それがラブの犯した初めての殺人だった。
フォーティは幸いにも意識を失っていたため、自分が側にいて守ってやるためにも殺害の罪は弟本人に被せた。作戦は上手くいき、両親は金で事件をもみ消した。
しかしラブ一家の傷は癒えることはなく、ラブは新しい家族を作ることを夢見る。しかし夫のジェームズには先立たれ、もはやその夢は永遠に叶わないものと思われた。
そんな時、ラブはジョーに出会った。
ジョーはラブにとって完璧だった。ラブはジョーに執着し、キャンディスとの一悶着が終わった頃、密かに探偵にジョーの身元調査を頼んでいたのだ。
そこでこの貸倉庫の存在や、ジョーがベックにしたこと、ジョーの心の闇の部分を知ったラブ。それでもなお、ラブの気持ちが冷めることはなかった。
ジョーと別れた後、マイロを寄せ付けたのはラブによる策略。ジョーに嫉妬させ、ジョーが闇の部分を見せるのを待っていたのだ。
しかしラブの思惑とは対照的に、愛しのジョーはラブを諦め、このロスから去るというではないか。焦ったラブがジョーの後をつけると、檻の中に入れられたデライラの姿を発見する。
命乞いをするデライラも、ラブにとっては2人の幸せを壊す”脅威”でしかない。世話係の時と同じように、ラブはデライラの喉を掻っ切るのだった。
逃れられない
沈黙の後、「エリーはどうするんだ」とジョーは重い口を開く。「考えがある」と答えるラブ。
ラブはエリーをヘンディ殺しの容疑者に仕立て上げるため、既に警察に嘘のタレコミを入れたという。肝心のデライラはエリーが容疑者となったことで心を病み、自殺に見せかけるという作戦だ。
あまりに滅茶苦茶で、エリーの気持ちなど微塵も考えないラブにジョーは憤る。ラブは友人たちの結婚式の準備をするため、ジョーを檻の中に閉じ込めたまま貸し倉庫を後にする。
一方、フォーティはあの「ニッキー医師」に会うため、ニューヨーク州の更生施設を訪れていた。ニッキーは自分は殺していないと認めるが、不貞行為自体が罪だと悔い改め、冤罪を主張する気はないという。
しびれを切らしたフォーティがジョーの写真を見せるとニッキーはうろたえ、「そいつから離れるんだ」とだけ言い残し、早々に立ち去ってしまうのだった。
ラブのタレコミによって拘束されていたエリーはフォーティにより釈放される。警官のフィンチャーは今回の騒動にクイン家が一枚噛んでいることを嗅ぎとり、エリーを見張ることに。
檻にひとり残されたジョーは、かつて自分が閉じ込めたベックに想いを馳せる。こんな時ベックならどうする？と考えていると、ラブがジョーの元へ手作りの食べ物を届けにやってくる。
ジョーは「すぐ側に腐りかけの死体があるのに食べられない。君を信じているから僕をここから出して欲しい」と訴える。いつかベックがジョーにしたのと同じ、相手の気持ちに寄り添ったように見せかけ、情に訴える作戦だ。
ラブはジョーを信じて扉を開ける。ジョーはすかさずラブを壁に打ち付け、喉元に凶器を突き立てるのだが…。
「妊娠してるのよ！」
ラブの叫びにより事態は一変。ジョーは動揺のあまりふらつき、凶器を投げ捨てる。
デライラを殺すつもりはなかったが、夢にまで見た新しい家族との人生を壊されたくなかったと、ラブは涙ながらに語る。そんなラブを突き放すことなどできず、ジョーはラブと新しい命と共に歩んでいくことを決意する。
そして数時間後、ジョーはラブの友人たちの結婚式に出席。あまりの急展開に気持ちの整理もつかず、会場の片隅で立ち尽くしていた。
フォーティ
フォーティからジョーに「全部知ってる。今すぐアナブリンへ来い」とメッセージが送られてくる。2人は慌ててアナブリンへ急ぎ、ラブが先にフォーティと会って落ち着かせると出て行く。
するとジョーは物陰に隠れているエリーの姿を発見。ジョーが話しかけると、フォーティがジョーに関しておかしなことを言っていたとジョーを怖がる。
「お姉ちゃんはどこにいったの？」と泣き叫ぶエリー。ジョーは「僕とデライラはクイン家に巻き込まれたんだ。デライラはもう帰ってこない」と話す。
ジョーはエリーに後で金を送るから逃げて人生をやり直せと、ありったけの金を持たせてエリーを逃す。
「地獄に落ちろ！」と言い捨て、エリーはジョーの元を去っていくのだった。
ジョーがアナブリンへ戻ると、銃を持って錯乱したフォーティの姿があった。
ラブが身篭っていることを打ち明けるも、ジョーの本性に気付いてしまったフォーティの暴走は止まらない。頭にぴったりと銃をつきつけられ、ジョーは目を閉じて死を覚悟する。
銃声と共に倒れるジョーの体。しかし撃たれたのはフォーティ、撃ったのはエリーをつけてやってきたフィンチャーだった。
月日は流れ、こっそりとエリーへの仕送りを続けるジョー。
フォーティ亡き後、警察はヘンディ殺しの犯人としてフォーティを疑い、クイン家がもみ消した事によりそれ以上の捜査が続く事はなかった。
ジョーが帰宅すると、お腹の大きなラブが笑顔で出迎える。ジョーは新しい家族を幸せにすることで、己の罪を償い続ける決意をした。
しかし…
ここまで逃げ延びてきたジョーの運命がここで終わるわけがない。ジョーが柵の隙間から隣の敷地を覗くと、陽だまりの中で本を読む女性が目に入る。
そのうち会おう、お隣さん。
ジョーの心の声と共にシーズン2の最終話は終了。
感想
早い！！最終話の展開が早過ぎる！！
ラブの殺人回想シーンから始まり、ラブの妊娠発覚からのフォーティが死に、その上次の獲物だと…
まあテンポが良かったっちゃ良かったけど、流石にいろいろ詰め込みすぎて訳がわからないぜ！
ラスト、今回はヒロイン殺さず父親になるという立派な選択をしたかと思いきや、早々に別の獲物を見つけ浮気フラグ。
子供ができたからラブと生きていく選択をしたものの、やはりデライラを殺した事で気持ちが冷めてしまったのかねー。
シーズン3続行確定のラストだったけど、ジョーがせっせと仕送りを続けるエリーは今後キャンディスのように危険を脅かす邪魔者ポジションで出てくるんでしょうか。
シーズン2全て見終わった感想としては、今のところ面白さは継続しているけどやっぱり1が面白かったなーという印象。
ベックはヒロインとして確かに酷い有様だったけど、外に丸見えの部屋で堂々と着替えたり意思が弱かったり、あの酷さがリアルで良かったんだよね。
今回ヒロインのラブはベックとは対照的で、料理が得意でベックみたいに食べ残しをそのままで仕事行ったりすることなんてないような大人の女性。ただ、隙がなくて共感しづらいところが難点だったかなと思う。
シーズン1に比べてホラー要素が強まったと言われてたけど、ホラーというよりはグロさが増しただけだったかなという印象でした。私的にはストーカー特有の、もうちょっと精神的な恐ろしさみたいなのが見たかったなと。
海外ドラマはシーズンを重ねる毎にだらけていく傾向が強いので、少し不安でもあるけどそれは好きなドラマだからこそ。
シーズン3も今から楽しみです。
