突然だけど、今日から音楽カテも始めます。
海外にはオーディション番組がたくさんあります。有名どころだとOneDirectionを輩出した「The X Factor」とか、スーザン・ボイルを輩出した「Got Talent」とか。
今回紹介する「The Voice」もそのひとつ。
The Voiceとは?
The Voiceの最大の特徴は、審査員たちは挑戦者の姿を見ずにオーディションする「ブラインドオーディション」だということ。審査員4人はステージに背を向ける状態で座っており、自己紹介も何もなく突然挑戦者が歌い始めて、審査員がボタンを押すとイスが回転し、やっとこさ挑戦者の姿を確認できるというシステム。
ルックスは関係なく、完全に歌声のみで評価されるという仕組み。ちなみに一般の観客達には最初から挑戦者の姿が見えています。
審査員たちの押すボタンは単純な「いいね!」っていうボタンではなく、審査員たちはコーチとして、自分のチームに入れたいと思った挑戦者にだけボタンを押します。チームに入れられる人数には制限があるので、審査員も安易にボタンを押せないというのがシビアなところ。
だから1人の審査員だけがボタンを押した場合は問答無用でそのコーチにつかなければいけないのだけど、複数の審査員に押された場合、今度は挑戦者がコーチを選ぶため、審査員は必死に挑戦者に向けてアプローチをします。
その審査員というのも、あのMaroon 5のボーカルのアダム・レヴィーンだったり、ジョナス・ブラザーズのジョー・ジョナスだったり、ジョン・レジェンドだったり、自身も数々のヒット曲を生み出してきたようなアーティスト達ばっかり(審査員はシーズンごとに異なる)。お前誰?っていう偉そうな司会者が挑戦者の容姿をけなすようなオーディションじゃなく、音楽好き同士の熱意の塊みたいなオーディション番組です。
本記事ではそんな「The Voice」のオーディションの中でも、特にスゴいと思う挑戦者のパフォーマンスをピックアップしていきます。
Jordan Smith/ジョーダン・スミス
The Voiceを語るならば彼の存在はかかせない。日本でもCMソングとして有名なSiaの「Chandelier」を歌いこなす彼、ジョーダン・スミス。
SiaのChandelierは私自身大好きな曲なんだけど、サビの高音が特徴的で、到底男性が歌うような曲ではない。ような曲を、彼は超伸びやかに、中性的で美しい歌声で、アレンジまで加えちゃって歌いこなしている。
こちらはおなじみのQueenの名曲「Somebody to Love」を歌うジョーダン。中性的で力強い歌声は本家のフレディ・マーキュリーさながら。
最初のオーディションで4人全員にボタンを押され、最終的にアダムをコーチに選び、見事彼はこのシーズンの優勝者となりました。現在はプロの歌手として活躍しています。
Melanie Martinez/メラニー・マルティネス
洋楽好きなら既に知っている人も多いであろう、歌手のメラニー・マルティネスも実はThe Voiceから輩出されたうちの1人。オーディションではブリトニー・スピアーズの名曲「Toxic」を、ちょっぴりダークなアコースティックアレンジで歌い上げています。
このオーディションで一躍有名になり、プロの歌手として活躍し始めた彼女は、キュートな見た目と毒のある曲で今や世界中のティーンの人気者に。最後にオリジナル曲を紹介したいところですが、それより個人的に超お気に入りの「Hit the Road Jack」のパフォを置いておきます。
Charly Luske/チャーリー・ラスク
最初の1フレーズだけで審査員を全員振り向かせてしまったトンデモナイ彼、チャーリー・ラスク。見た目からは想像もつかない渋イイ声がたまらん。
さらに振り返った審査員が彼のルックスを見るなり、「なんだよイケメンじゃねえかくたばれ!」とばかりに悔しげな表情を見せています。彼もオーディションで有名になった後、歌手として活動しています。
Christina grimmie/クリスティーナ・グリミー
笑っちゃうほど圧倒的な歌唱力でマイリー・サイラスの「Wrecking Ball」を歌いこなす彼女の名はクリスティーナ・グリミー。堂々とした立ち振る舞いは素人ではなく、この時から既にスターそのもの。
The Voiceで有名になった彼女は順風満帆にプロとしての道を歩み始めますが、誠に遺憾な事に、2016年コンサートを終えた後に自身の熱狂的なファンに銃撃され、帰らぬ人となってしまいます。天国の彼女に幸あれ。
彼女はYouTubeの自身のチャンネルで数多くの名曲をカバーしているので、彼女の曲がもっと聴きたい方は是非チャンネルへ。2つ目は私の大好きな曲であり、クリスティーナがコーチに選んだアダムとデュエットした「Somebody That I Used to Know」を。
パワフルな歌い方が印象的な彼女ですが、しっとりした曲も似合います。この才能が失われてしまったことは、残念の一言では表しきれません。
Anthony Riley/アンソニー・ライリー
出だしのシャウトだけで審査員4人を振り向かせてしまった超人、アンソニー・ライリー。もはやあなたの曲?って言いたくなるくらい、名曲「I got you」を完全に自分のものにしてしまっています。
歌だけでなくパフォーマンスもスゴい彼。残念なことに彼も若くして亡くなっており、The Voiceのパフォーマンスは数点しか見つけることができませんでした。
もっといろんなものを見せて欲しかった。天国の彼に幸あれ。
Aydan Calafiore/エイデン・カラフィオール
最後の1人はこの陽気な袖ぶった切り兄ちゃん、エイデン・カラフィオール。ジャスティン・ビーバーverの「Despacito」を歌っているかと思いきや、ビーバーが歌ってないラップの部分もきちんと歌いこなしているのが好感度高い。
とにかくノリよく何度でも見たくなってしまうこのパフォ。甘い歌声で歌唱力も高い上、このルックス。更に…。
このパフォーマンスの通り、「歌えるイケメン」の肩書きだけに留まらず、どうやらダンスもかなりいけるようで。gleeのメンバーにいた?ブレインやってた?って言いたくなるくらい見事に歌とダンスを両立させています。
他にもブルーノ・マーズやアリアナ・グランデなど有名アーティストの名曲を歌っているんだど、コーチに選んだジョー・ジョナスと一緒に歌う「Shut Up and Dance」が最高だったので載せておきます。
現在はYouTubeにて数々のカバーソングをUPしているので、興味がある方はぜひチャンネルを覗いてみて下さい。
The Voiceは面白い
このブログ初の試みとして、私のお気に入り番組「The Voice」のこれまたお気に入りのパフォーマンスを紹介させていただきました。今回は個人的なお気に入りしか載せなかったのだけど、The Voiceにはもっとスゴい挑戦者たちがゴロゴロいます。
願わくばもっと日本に普及してほしかったけど、残念なことに日本ではまだ始まってもいないのに既にオワコンな雰囲気です。まあオーディション番組自体が日本にあまり馴染みがないっていうのもあるかもしれないけど。
The Voiceはアメリカだけでなく、オランダやらイギリスやらオーストラリアなど、割と色んな国で放送されているようです。国によって審査員も違うし、挑戦者たちの雰囲気も違うのが面白いところ。
気になった方は是非、YouTubeでThe Voiceを調べてみてください。